「SiriはGeminiベースに刷新」AppleとGoogleが正式発表。iOS 26.4で今年提供へ
複数年契約でAI協業を正式発表、より高度なパーソナライゼーション機能を実現

AppleとGoogleが複数年にわたるAI分野での協業を正式発表した。次世代のApple Foundation ModelsはGoogleのGeminiモデルとクラウド技術をベースとし、今年登場予定のよりパーソナライズされたSiriを含む将来のApple Intelligence機能を支える。両社が1月12日に公開した共同声明で明らかにした。
Joint statement from Google and Apple
Apple and Google have entered into a multi-year collaboration under which the next generation of Apple Foundation Models will be based on Google’s Gemini models and cloud technology. These models will help power future Apple Intelligence features, including a more personalized Siri coming this year.
After careful evaluation, Apple determined that Google’s Al technology provides the most capable foundation for Apple Foundation Models and is excited about the innovative new experiences it will unlock for Apple users. Apple Intelligence will continue to run on Apple devices and Private Cloud Compute, while maintaining Apple’s industry-leading privacy standards.
CNBCが報じたところによると、Appleは「慎重な評価の結果、GoogleのAI技術がApple Foundation Modelsの基盤として最も有能であると判断した」とコメント。同社ユーザーに提供する体験の質を高めるため、Geminiの採用を決定したという。
次世代Siriは3月または4月に登場か
新しいSiriはiOS 26.4とともに提供される見通しで、リリース時期は3月または4月になる可能性が高い。Appleは2024年のWWDC基調講演でこれらの機能を発表していたが、昨年3月に延期を表明していた。
具体的には、ユーザーのパーソナルコンテキストのより深い理解、画面認識機能、アプリごとの詳細な制御などが実装される。例えば、MailやMessagesアプリから母親のフライト情報やランチ予約の詳細をSiriに尋ねるといった使い方が可能になる。
長年の課題を抱えるSiri、Gemini採用で改善なるか
今回のGemini採用は、Siriが長年抱えてきた深刻な性能問題の解決策として期待される。2011年の登場から14年経った今でも「今は何月?」という基本的な質問に答えられないなど、Siriの使い勝手の悪さはユーザーから不満の声が絶えなかった。
実際、スーパーボウルの歴史に関する基本問題でSiriの正答率はわずか34%に留まり、同じ質問をChatGPTやGoogleに投げかけると正確に回答できたことが報告されている。Apple社内の調査でも、ChatGPTはSiriよりも精度が25%高く、30%多くの質問に回答できることが明らかになっていた。
Geminiの大規模言語モデルを活用することで、Appleが独自開発したモデルよりも大幅に高度で有能なSiriが実現する見込みだ。
プライバシー基準は維持
Apple Intelligenceは引き続きAppleデバイス上とPrivate Cloud Computeで動作し、同社が掲げる業界最高水準のプライバシー保護は維持される。GoogleのAI技術を採用しつつも、Appleのプライバシー方針に沿った実装が行われる。
検索に続くGoogleとの協業
AppleとGoogleはすでに検索分野で長年にわたる協業関係にある。GoogleはiPhoneのデフォルト検索エンジンとして採用される対価として、Appleに年間約200億ドル(約3兆円)を支払っている。
この契約は独占禁止法違反の疑いで問題視されていたが、米連邦地裁は2025年9月、契約の継続を認める是正措置を発表。検索エンジンの選択肢として料金を支払うことは禁止されず、現在の関係は維持される見通しとなった。
またAppleは以前、独自の検索エンジン開発を検討していたが、「数十億ドルのコスト」と「数年の開発期間」、さらに「プライバシー方針との不一致」を理由に断念している。今回のAI分野での協業も、自社開発のコストとリスクを回避しつつ、最先端技術をユーザーに提供する同様の戦略といえるだろう。
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