Appleが検索エンジン開発を断念、200億ドルのGoogle契約の真相
「数十億ドルのコスト」と「プライバシー方針との不一致」が主な要因、AI時代の経済的リスクも考慮
Appleのサービス担当上級副社長のEddy Cue氏が、米連邦裁判所への宣誓供述書で、同社が独自の検索エンジン開発を見送る4つの理由を明らかにした。
開発コストと時間の問題が最大の障壁となっている。検索エンジンの開発には「数十億ドルの投資」と「数年にわたる開発期間」が必要で、これによって他の重要な成長分野への投資や人材配置に支障が出る可能性があるという。
さらに、人工知能(AI)の急速な発展により検索ビジネスが大きく変化している現状を踏まえ、新規参入は「経済的リスクが高い」と判断。加えて、検索エンジン事業の収益化に不可欠なターゲット広告の販売が、Appleの「プライバシー重視」という長年の企業方針と相反することも理由の1つとして挙げられた。
この説明は、GoogleとAppleの間で結ばれている検索エンジンのデフォルト設定契約に関する裁判の中で明らかになった。Cue氏は、この契約によってGoogleから2022年だけで約200億ドル(約3兆円)の支払いがあったことも併せて公表している。
(Source: Reuters via MacRumors)
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完全に3兆円ですね、大変失礼しました……
3兆円かな?