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さようなら、Lightning。

ありがとう、Lightning。

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Appleが9月13日に正式発表した「iPhone 15」シリーズはiPhoneとして初めてUSB-Cポートを搭載した。事実上、Lightningポートの終わりの始まりだ。今後すべての製品から順次Lightningポートが廃止され、USB-Cポートに切り替わっていくだろう。

Lightningポートは2012年9月、初代iPhoneより採用されてきた30ピンコネクタの後継規格として、iPhone 5の正式発表とともに誕生した。従来端子と異なり、上下両向きでも挿して使える仕組みは画期的だった。

AppleがいつまでLightningポートを採用し続ける計画だったかは不明だ。しかし12年目を迎えるはずだったLightningポートは、不可抗力によって廃止の決定が下された。EU加盟国27カ国および欧州議会が2022年10月、スマートフォンやタブレットなど有線ケーブルで充電する電子機器にUSB Type-C(USB-C)ポート搭載を義務化する法案を承認したのだ。

法案の目的は、電化製品における製品サスティナビリティの向上、および電気電子機器廃棄物の削減を目指すため。該当する製品をEU圏で販売を継続する場合、2024年末までにUSB-Cポートの搭載が義務づけられる。厳密には来年まで猶予はあるが、Appleは前倒しで対応した形だ。

Lightningポートには頑丈さや挿しやすさなどのメリットは存在するが、データ通信速度の遅さという致命的なデメリットを抱えている。iPhoneはProモデルの進化し続けているカメラ性能で撮影したデータの外部編集は、大きなハードルとなっていた。

iPhoneのデータをMacやPCなどに移したいユーザーにとって、USB-Cポートへの変更は大歓迎だろう。Macを使っている人は今後、iPhoneの充電用に別途ケーブルを持ち運ぶ必要がなくなる。いざという時に充電できないリスクが減る。

しかし法案の目的である、サスティナビリティの向上になるのだろうか。iPhone 15シリーズに買い換えることで、ざっとこれだけのケーブル類が無駄になる。他にもLightning端子やケーブルが備え付けられたバッテリーや充電器などは、すべて使えなくなる。ゴミ行きだ。……「サスティナビリティの向上」とは何だろうか。
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長い目で見れば、世の中はUSB-C化するかもしれない。しかしさらに長い目でみれば、USB-Cがいつまで存在するのか、誰にも分からないUSB-Cで縛る法案が生まれたがゆえに、イノベーションを阻害する恐れはないだろうか。
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End of lightning as we know it 01

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Lightningは2023年で12年目となる。データ通信用の規格としてはハッキリ言って最悪だったが、端子としての使い勝手は抜群だった。MacのUSB-C端子にケーブルを挿す度に、今後はこの煩わしさと向き合わなければならないのかと思うと複雑だ。

しかし時代は変わる。ポートレスの未来を描いているとされているAppleだが、EUの法案が無かったとしても、USB-C化したかもしれない。USB-C化したことで、iPhoneを今まで以上に「カメラ」として活用できるだろう。充電は引き続きMagSafeを使うだろうが、データ通信用としての可能性は広がるだろう

ありがとう、Lightning。さようなら、Lightning。
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更新日2023年09月13日
執筆者g.O.R.i
コメント(4件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:702443)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:702442)
    USB-C時代の幕開けと書いてるけど幕開けどころか完全に普及しきってるのに。 Lightningが頑丈と書いてるけど端子むき出しのせいで言うほど頑丈じゃない。 Cになればどっちが両方USB-Cのケーブルを使うことで、USB-Aの方を探して充電器に差し込む手間もなくなる Lightningは3~5年時代遅れ

    色々と読んでいただき、ありがとうございます!

    普及しきっているように感じますよね。僕も「普及しきっている」とは思ってはないものの、結構浸透してきたなっていう感覚でいたのですが、大手アクセサリメーカーによると、まだまだUSB-Aは人気があり、必要とされているそうです。確かに元々USB-A系のものをもっていて、買い換えの必要性を感じなかったら、USB-Aを使い続けるでしょうし、高速充電を必要としなければ少し高いUSB-Cの製品を買わずに安いUSB-Aを買いますよね。そういうことなのかなと。

    つまりまだまだUSB-Cはこれからなんだと思います。ちなみにLightningとUSB-Cの頑丈さについては、どちらも一長一短のようで、正直僕のほうで結論づけることはできません。あくまでも頑丈という指摘が多かったので例として記載させていただきましたが、僕自身どちらも故障したことはないと記憶しております。

    テック系を好む人はUSB-Cなんて当たり前、と思ってしまうのですが、広い世界ではまだまだUSB-Aが必要とされており、同時にLightningはiPhoneの影響で世界的に広く利用されていた端子であることは事実です。今後はその世界が少しずつ変わっていき、USB-Cが最も広く利用される世の中になりそうですね!

  2. 通りすがりの読者(コメントID:702442)

    USB-C時代の幕開けと書いてるけど幕開けどころか完全に普及しきってるのに。
    Lightningが頑丈と書いてるけど端子むき出しのせいで言うほど頑丈じゃない。
    Cになればどっちが両方USB-Cのケーブルを使うことで、USB-Aの方を探して充電器に差し込む手間もなくなる

    Lightningは3~5年時代遅れ

  3. 通りすがりの読者(コメントID:702233)

    それは思います
    どこがエコなんだって

    でも「これで、ケーブルだらけの毎日とはお別れです」をApple、あなたが言うんですか!?って思いましたw

  4. 通りすがりの読者(コメントID:702191)

    USB-C規格は本当にわかりづらいです。見た目は同じUSB-Cなのに、できること・できないことが細かくて、アップルはそのへんをどうサポートするのか気になります。

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