iPhone 18、メモリ価格が25%急騰でも”値上げ回避”か。アナリストが強気戦略を予測
サービス部門で回収する計画、Kuo氏が分析

2026年の新型iPhone(iPhone 18シリーズ)は、メモリの製造コストが大幅に上昇しているにもかかわらず、基本モデルの価格を据え置く可能性が高いことが、アナリストの予測で明らかになった。
MacRumorsによると、Apple情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、DRAMの供給不足が2026年にスマートフォンメーカー各社に影響を及ぼすものの、Appleは価格維持に向けて動いていると分析している。少なくともiPhone 18シリーズのスタート価格は現行モデルと同等になるとKuo氏は予測した。
メモリ価格は昨年比で最大25%上昇
Appleはメモリサプライヤーと四半期ごとに価格交渉を行っており、2026年第2四半期(4月〜6月)にはさらなる価格上昇が予想されている。すでに第1四半期時点で、Appleが支払うメモリコストは昨年同期比で10〜25%増加したと推定されており、この価格上昇はiPhoneの粗利益率に影響を及ぼすことになる。
メモリ価格の高騰は、iPhone 17の段階から顕在化している。iPhone 17シリーズでは12GB LPDDR5Xモジュールの価格が2025年初頭の約30ドルから約70ドルへと2倍以上に急騰しており、この影響はiPhone 18シリーズにも引き継がれる形だ。
しかしAppleは他のスマートフォンメーカーよりも優位な立場にある。Kuo氏は「多くのAI非対応ブランドは、たとえ高い価格を払う意思があっても供給の保証は得られない。Appleがこのような契約を確保できる事実は、同社の交渉力がいかに強いかを示している」と指摘する。
市場混乱を利用してシェア拡大を狙う戦略か
Kuo氏が分析するAppleの戦略は明確だ。メモリ価格上昇によってiPhoneの粗利益率は圧迫されるが、同社は市場の混乱を利用してメモリチップを確保し、コストを吸収しながら市場シェアを拡大する可能性が高いという。Kuo氏は「彼らは後でサービス部門で取り戻すだろう」と予測している。
Appleは1月30日(現地時間)に開催される決算説明会で、2026年度第1四半期(2025年10月〜12月)の業績を発表する予定だが、その際にメモリ価格の上昇について言及する可能性がある。Kuo氏は、Appleが「可能な限り価格引き上げを避ける」と予想しており、少なくともiPhone 18シリーズのスタート価格は据え置かれるとの見方を示した。
iPhone 17でも価格を維持した実績
Appleは過去にも部品コストの上昇を吸収してきた実績がある。iPhone 17シリーズでは、基本モデルの価格を引き上げず799ドルからのスタート価格を維持した。ただしiPhone 17 Proについては、最小ストレージ容量を256GBに引き上げたことで、前世代モデルより100ドル高い価格設定となった。
メモリ以外の部品も今後数カ月で供給不足と価格上昇に直面する可能性がある。LPDDRやNANDフラッシュメモリは、AI業界からの需要増加により不足と価格上昇に見舞われている。チップメーカー各社は、スマートフォン向けメモリよりもAIサーバー向けの高度なメモリを優先しており、メモリ価格上昇が複数のブランドでスマートフォンの価格上昇を引き起こすとの観測もある。
iPhone 18シリーズではメモリだけでなく、A20チップの製造コストも80%急騰するとの予測もあり、Appleが本当に価格を据え置くのか、それともストレージ容量の調整やProモデルの価格改定で対応するのか注目される。iPhone 18シリーズの発表は2026年秋の見込みだ。
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