iPhone 16eのFusionカメラ、iPhone 16より大幅に劣る恐れ
高解像度だけが取り柄?実質はiPhone 12のカメラ設計に48MPセンサーを搭載した「コスパ重視」の選択
Appleが発表した新型iPhone 16eに搭載される「Fusionカメラ」について、iPhone 16のFusionカメラと同等ではなく、実質的にはiPhone 13や14レベルの性能である恐れがあると明らかになった。
PSA!
The iPhone 16e’s Single Fusion Camera is not the same as the iPhone 16’s Fusion Camera, in fact it’s actually worse than the iPhone 16, and it's gonna perform similarly to an iPhone 13 or 14
I’ve already seen a lot of people confuse them and consider them the same as the… pic.twitter.com/WnwlIHQazu
— Sankew (@Sankew06) February 20, 2025
Appleは「ほかのiPhone 16ファミリーと同等の高解像度です」と紹介しているが、実はAppleは両カメラが同じであるとは一度も明言していない。同社は単にiPhone 16eの解像度の優位性を強調しただけで、iPhone 16と同等のカメラであるとは明確に述べていないのだ。
iPhone 16eのカメラの正体は?
技術仕様を詳しく見ると、iPhone 16eのカメラには「Hybrid Focus Pixels」が採用されていることがわかる。これはAppleのカメラセンサーの中で、iPhone 16 Proの超広角カメラにのみ搭載されている技術だ。
iPhone 16eのカメラ仕様
iPhone 16 Proのカメラ仕様
重要なのは、このHybrid Focus Pixelsは「100% Focus Pixels」よりも性能が劣るという点だ。実際、iPhone 16 Proの超広角カメラでもマクロモード時のフォーカスに苦戦していることが指摘されている。
iPhone 16の100% Focus Pixels
センサーとレンズの組み合わせで見えてくる真実
iPhone 16eのシングルカメラは、センサーサイズとレンズデザインの観点から見ると、技術的にはiPhone 12のメインカメラに相当すると言える。唯一の違いは、iPhone 16eが1,200万画素ではなく4,800万画素センサーを搭載している点だけだ。
しかし、カメラの世界では「単に画素数が多いからといって、必ずしも性能が向上するわけではない」という基本原則がある。
この指摘を裏付ける要素として、iPhone 16eのカメラモジュールの突出度がある。本体の厚みがiPhone 16と同じにもかかわらず、カメラの出っ張りは少ない。これは、iPhone 16と比較してカメラレンズとセンサー全体が小型であることを示唆している。
予想されるiPhone 16eの詳細カメラ仕様
この投稿が指摘する内容が事実だとすれば、iPhone 16eは基本的にiPhone 12の設計を踏襲しつつ、iPhone 16 Proの超広角センサーを流用したものと考えられる。これはiPhone 16の大型センサーとは全く異なるアプローチだ。
- iPhone 12:1,200万画素 1/2.55センサー + 26mm f/1.6レンズ
- iPhone 16e:4,800万画素 1/2.55センサー + 26mm f/1.6レンズ
- iPhone 16:4,800万画素 1/1.59センサー + 26mm f/1.6レンズ
「Fusion」という紛らわしいマーケティング用語
「4,800万画素Fusionカメラ」というマーケティング用語にも注意が必要だ。Appleによれば、「Fusion」という言葉は製品によって異なる意味を持つ:
- iPhone 16では2倍光学ズームに相当するクロップを指す
- iPhone 16 Proでは4K 120fpsビデオ撮影を指すが、2倍クロップは含まれない
“Fusion Camera” is the most confusing and worst marketing term Apple has come out with
My First thought was it’s probably their term for a Stacked Sensor, since both the 16 and 16 Pro now have a Stacked Main Sensor(Base 15 had a Stacked Main Sensor Last Year)
on the Base iPhone… pic.twitter.com/P2Ruw7JBx6
— Sankew (@Sankew06) September 30, 2024
iPhone 16eの文脈では、「Fusion」はカメラが2倍クロップに対応することを意味するだけで、iPhone 16のFusionカメラと同等の性能を持つことを意味するわけではない。
まとめ
投稿された情報の信憑性は定かではないものの、一理あると言わざるを得ない点は多い。
iPhone 16eのカメラは確かに4,800万画素という高解像度を持つが、少なくとも「センサーサイズやレンズ設計はiPhone 16に劣る」ことは間違いないだろう。すべて事実だとすれば、実質的にはiPhone 12のカメラ設計に高解像度センサーを組み合わせたものと考えるのが妥当だ。
「iPhone 16eを買う人はそんなことを気にしない」と言う人は出てくるだろうが、ゼロではない。カメラを最重視する人が「iPhone 16のカメラが安く手に入るならこれで十分」と思い、結果的に思ったような写真が撮れなかったらショックだ。逆に言えば、iPhone SEを使っていた人がiPhone 16eに乗り換えるのであれば困ることは無さそうだ。
iPhone 16eは価格面で魅力的かもしれないが、カメラ性能に関しては過度な期待は禁物と言えるだろう。
5cはチープな筐体・CPUも過去の流用・メモリも少ないという明らかな退化があったけど、16eに関してはホームボタンと筐体サイズ以外はSE3からの退化点はないので売れると思いますけどね。
15や16と比較する人にとっては退化と思われても仕方ないですが、そもそもそういう人たちに売れてしまうとAppleも困るでしょうし。
これが正確な情報と判明し知れ渡ると5cに続く失敗作と言われるかも。
実際、SE4で期待した人は中古か流通在庫のSE3を求める報道もある。
アマゾンでは16の128GBの白・黒とも在庫切れ。私も買いそびれてしまった。
アップルストアはあるけどアマゾンのようにポイント付かないのよ。