「iPhone X」の「Face ID」、3Dマスクにあっさり騙される
「iPhone X」の「Face ID」がまたしても3Dマスクに騙されてしまったようだ。
この実験に成功したのは、ベトナムのセキュリティ会社Bkav。同社は11月上旬に3Dプリントマスクで「Face ID」を突破する動画を公開し、話題になっていた。
11月上旬に公開された実験動画
注視がオンの状態でも「Face ID」の突破に成功
今回のマスクは、顔部分が石灰石粉末で3Dで作られ、目は2Dの赤外線画像を貼り付けているとのこと。「Face IDを使用するには注視が必要」「画面注視認識機能」がいずれも有効化された状態でテストされている。
実験者は一度「Face ID」をリセットし、注視機能が有効化されていることを確認した上で、自分の顔を登録。同じ顔を3Dプリントしたマスクにかざすと、本人にかざした時と変わらないスピードで認証が成功する。
「Face ID」の認証制度は「Touch ID」と比較すると雲泥の差があり、これまで母親の「iPhone X」を10歳の息子の顔で認証成功する事例や顔の似た兄弟の見分けに失敗する事例などが報告されている。
Appleは双子や似ている兄弟姉妹、または13歳未満の子供は想定通り動作しない可能性があると公式に発表している。これらの場合はパスコードの使用が推奨されている。
「Face ID」の3Dスキャンデータを集めるのは決して容易なことではないため、3Dマスクを情報の不正入手に悪用される可能性はそれほど高くないと考えられる。「Touch ID」も出た当初はフェイクの指紋に騙されていたが、その後進化していることから、「Face ID」も今後改善されると期待したい。
(via MacRumors)
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