3時間の動画編集が10秒で完了!「撮るだけーユーチューバー」が凄すぎる
3時間は掛かろうと思われる編集作業がわずか10秒で完了する「撮るだけーユーチューバー」が話題だ。
これは、日本最大級のハッカソン「Yahoo! JAPAN Hack Day 10th Anniv.」において最優秀賞およびHappyHacking賞をダブル受賞した「つくるラボ」(衣斐秀聽 / 石垣純一 / 堀ノ内司 / 田中浩之 / 山口大輔 / 小川博教)による作品。音声とジェスチャを認識し、瞬時に自動でテロップ入れる動画編集システムだ。
編集作業を効率化、コンテンツ作りに集中できる
「本当に3時間分の編集作業が10秒で完了するの?」と思うかもしれないが、下記動画を見れば納得。多くのYouTuberが動画内に差し込んでいるテロップや効果音などが適切な場所に追加されている。「ジャンプして場所転換」という、一見難しそうな編集も見事再現できている。
これらは機械学習を用いたシーン認識、音声認識、ジェスチャー認識によって自動的に、短時間で編集作業が行われる仕組みとのこと。
iPhoneをはじめとしたスマートフォンもカメラ性能が向上した結果、誰でも自分の世界観を映し出す写真を撮って公開する、という行為が容易になり、写真が身近になった。フィルターなどを中心とした編集作業やスタンプなどの装飾昨日も用意され、誰でも”それっぽい写真”を撮ることが可能になった。
その手軽さは、動画ではまだ実現できていない。動画撮影性能は年々向上しているが、撮影するだけでは物足りないのが動画の難しさ。Appleの新しい動画編集アプリ「Clips」もこのハードルを下げるために用意されたと思われるが、個人的には使われているイメージが全くない。
「撮るだけーユーチューバー」は動画をより身近な存在にするポテンシャルを秘めている。これがサービスとして提供開始されれば編集できないから動画はやらない、という人が次々と動画を投稿するようになるだろう。
編集に手間がかからなくなる分、動画コンテンツとしての企画力が求められる。既存のYouTuberは、今後新たなライバルが出現することになるかもしれない。