クラウド請求書サービス「Misoca」、弥生加入に伴いサービスを改悪
久しぶりに分かりやすく「改悪した」と言えるサービスを目の当たりにした。自分自身が日頃からお世話になっているサービスだけに、残念で仕方ならない。
弥生は2016年2月、Misocaの全株式取得を発表し、弥生のグループ会社として迎え入れることを発表。発表後、しばらくこれまで通りサービスを提供していたが、先日、Misocaのサービスが改悪されることが明らかになった。
最も腹が立つのはメールアドレスやSNS関連のログインIDを全て廃止し、弥生IDの取得を強要する仕組みになったこと。「freee」も請求書発行機能が用意されていることから、最終的には弥生会計と統合させることが狙いだろう。
将来的にMisoca単体で使い続けることができるかどうか、非常に怪しい。何よりも弥生IDをわざわざ取得しなければ使えないなんて面倒の極みだ。
無料プランは請求書を月間5枚までのみ作成可能
Misocaの魅力は自作しようとすると面倒な請求書をシンプルな操作性で簡単に作成できたこと、そして郵送手続きが必要な請求書を数クリックで郵送することができたこと。毎月掛かる料金は請求書1通発送するごとに必要な郵送手数料180円のみ。
弥生傘下になったらMisocaは基本料金が無料から有料に変わった。ただでさえ弥生IDを強要している時点で不快感と不信感MAXだが、さらに有料化にまで踏み切った。
強調したいのは、有料化すること自体は悪ではない。Misocaが仮に単体でサービスを提供している時に月額980円を払えと言われても快く払っただろうし、管理の手間や作成の面倒さを考えれば月額費用を支払うことは当然だ。これまでのMisocaが良心的過ぎたのだ。
ただ、弥生傘下のMisocaは状況が少し異なる。無料プランは請求書の郵送自体、利用することができなくなった。最安プランである「プラン15」は月額800円となっているが、料金内で作成ことができる請求書の数は15枚。郵送する場合は1通につき160円。
有料プランはすべて郵送サービスや決済サービスも利用でき、電話、メール、チャットなどによるユーザーサポートが利用可能。無料プランはもちろん、全て利用不可。そしてどのみち弥生IDが必要なのだ。
つまり、弥生会計を使っていないMisocaオンリーを愛用していた立場としては、弥生IDを強制的に取得させる上にさらに有料になったということが嫌なのだ。
見積もりと請求書に特化した、シンプルで使いやすいMisocaが良かった。僕自身はメールアドレスとパスワードを使っていたが、TwitterやFacebookでログイン手軽さは本当に良かった。それが魅力で使い続けていた人も多いだろう。
月額費用を支払ってでも、シンプルで使いやすいままが良かった。大前提として弥生会計を使ってもいないのにわざわざ弥生IDなんて作りたくないし、毎日使うわけでもないのにユーザーサポートを無料プランとの差別化要因にしていることも納得できない。
だから、少なくとも僕にとっては改悪なんだ。
弥生グループ傘下になっても本体と切り離してサービスを提供し続けてくれれば今後も使い続けただろうMisocaだが、弥生会計に取り込む気満々の姿勢なのでいずれ使わなくなるだろう。今後は既に契約している「freee」の請求書発行サービスに移行しようと思う。
【追記】株式会社Misoca代表取締役の豊吉隆一郎氏が4月24日に料金体系変更について説明を書いている。「既存のユーザーのおよそ7割が無料で使えるようにし、これまでと機能差はできるだけ無いように」したとし、「毎月ビジネスで使っていると言える6枚以上の利用者から月々の請求書の枚数に応じて利用料金を頂くというモデルに決定」したと説明している。
このビジネス戦略に関しては僕自身も異論はないが、やはり弥生会計を必要としていない人に弥生IDを強制する点に関しては納得できない。メールアドレスやSNSログインを残すことに何か問題があるのだろうか。
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