シニアのスマホ用者数、ガラケーを上回るーーMMD研究所
「シニアはガラケー」という時代は終わりつつある。
MMD研究所が60歳~79歳の男女4,244人を対象に2017年6月6日~6月12日の期間で実施した「2017年シニアのスマートフォン利用に関する調査」によると、シニアのスマートフォン所有率は48.2%となっていて、2016年より9.7ポイント増したことが判明。
これにより、初めてスマホがガラケー利用者数を逆転。シニア世代もスマホの利用者数が増えてきていることが明らかになった。
「iPhone 6/6 Plus」「Xperia」シリーズが人気
世代別でみると、やはり若い方がスマホへの移行に抵抗が低いのか、60代ではスマホが51.0%、ガラケーが42.9%であるのに対し、70D代ではスマホが35.7%、ガラケーが54.9%となっている。
「次に携帯電話を買い替えるならどの端末を購入するか」という質問に対し、スマホユーザーの80.5%以上、ガラケーユーザーの15.6%以上がスマホを選択。
地味に気になるのは使用している端末。iPhoneシリーズでは「iPhone 6/6 Plus」「iPhone 6s/6s Plus」「iPhone 7/7 Plus」が上位を占めている。やはり大きいディスプレイを搭載する端末の方が操作しやすいのだろうか。一AndroidスマホではXperiaシリーズとAQUOSシリーズがそれぞれ2割を超えていた。
シニア世代はスマホをどのように活用しているかというと、「メール」「動画」「ネットショッピング」が上位を占めていることが判明。8割以上がInstagram、Twitter、Facebookをアプリで利用し、ブラウザでは「グルメ」「ネットショッピング」「動画」を利用しているとのこと。
シニア世代と言えば、「WWDC 2017」の最高齢参加者は82歳の若宮正子さんを思い出す。60歳からパソコンを使い始め、年配者向けのゲームが無いことを理由にアプリ開発に着手し、今年3月には自身初のアプリをリリース。
今回の調査結果のようにシニア世代のスマホユーザーが増えてきていることから、今後、新たにシニア世代をターゲットとしたアプリ市場が盛り上がることになるかもしれない。