政府、2020年までに横浜と大阪にカジノリゾートの開業を検討中
【img via Solar Casino Night (11) by IanMurphy】
世界的なイベントが日本で開催されるとなると、当然莫大な金が動く。もちろん、経済効果を最大化することは国として当然のことかもしれないが、その後のことや周辺に住む人達のことはどれほど考慮しているのだろうか。
読売新聞によると、政府は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてカジノを中核とした統合型リゾート施設を開業する方針であることが明らかになった!
横浜は「山下ふ頭」、大阪は「夢洲」が建設候補地
横浜、大阪と言っても広い。今のところ政府が検討しているカジノリゾートの建設地は、横浜は再開発計画が進められている「山下ふ頭」、大阪は大阪湾にある人工島「夢洲」が候補として挙がっている。
ギャンブルと無縁の生活を生きてきた僕としては、得られる経済効果よりも周辺地域の治安の悪化の方が心配である。恐らく個人的にパチンコ店に対してそれほど良いイメージを持つことができていないからだろう。
ただし、調べてみると必ずしもカジノによって治安に悪化が見られるかというと、そうとは限らないようだ。参考に、新刊JPニュースによると、カジノで有名なラスベガスの治安状況は全米平均を下回る結果であると伝えている。
ラスベガス | 全米平均 | |
---|---|---|
10万人あたりの殺人件数 | 4.7 | 4.7 |
10万人あたりの軽犯罪件数 | 2,727件 | 2,908件 |
ただし、引用元のデータが2011年のものであることから、4年後である今の状況は変化があるかもしれない。
それならば莫大な経済効果があるので建設するべきだ、とは残念ながらならない。カジノリゾートを建設するにあたって多くの人が集まることによる周辺地域への影響は考慮しなければならない。
実は一昨年統合型リゾート施設の建設を許可する「カジノ解禁法案」が提出されたようだが、衆院解散により廃案となった。果たして今回はどうなるのか。元横浜市民として注意深く見守っていきたい。
(via 読売新聞)