Googleに対抗するApple独自の検索エンジン、登場まで「少なくとも4年以上」
2018年に買収した検索関連スタートアップの元Google社員、Googleへ出戻りと報道
Apple独自の検索エンジンは当分先になるだろう。The Informationによると、Googleに対抗する独自の検索エンジンの実現には少なくとも4年以上かかる可能性がある。Googleに優秀な人材が流れていることが要因の1つだ。
Appleは2018年、3人の元Google社員が立ち上げた機械学習スタートアップLaserlikeを買収。ユーザーの興味関心やブラウザ履歴をもとにウェブサイトをリコメンドする技術を開発していた。ところがThe Informationによると、3人はGoogleに戻ったという。
Appleの検索チームは、少なくとも200人が在籍。Spotlight、Siriによるリコメンド機能、Siriの回答内容を担当している。独自の検索エンジンを開発する場合、「チーム予算の大幅増加が求められる」と関係者は指摘する。
Laserlikeの共同創業者Srinivasan Venkatachary氏は、Apple検索チームのシニアディレクターを務めていた。他にも一部のチームメンバーを連れてGoogleに出戻り。現在は、Googleでは人工知能などの技術が社会問題に与える影響を追跡する任務を請け負うチームに所属している。
Googleは2020年時点で、iOSデフォルト検索エンジン費用としてAppleに80〜120億ドル支払っていると報じられていた。2021年には150億ドル、2022年は180〜200億ドルにまで上ると見られている。Appleが独自の検索エンジンを用意すれば、検索エンジン費用の交渉において優位性が増すと考えられるが、そのカードを切れるのはまだ先になりそうだ。
(Source: The Information via MacRumors)
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