Epic GamesがAppleに歴史的勝利。App Store手数料を巡った法廷バトルに新局面
Appleは開発者への外部課金制限を撤廃へ。Epic Games Store Webshop登場でApp Storeの競争環境が大きく変わる
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Epic GamesとAppleの法廷バトルが、ついに大きな転換点を迎えた。長年にわたり続いてきたこの争いは、App Storeのルールやデジタル課金のあり方そのものを問い直すものだったが、今回の判決でAppleはこれまでの姿勢を大きく修正せざるを得なくなった。
本記事では、判決の内容やAppleの置かれた状況などを分かりやすく解説する。
Apple、裁判所の命令に「故意に違反」──判決のポイント
2021年、Epic GamesはAppleのApp Store手数料や外部課金への誘導禁止(いわゆる「アンチ・ステアリング」)が反競争的だとして提訴。裁判所はAppleに対し、開発者がアプリ内で外部課金サイトへのリンクを設置できるよう命じたが、Appleはその後も外部課金に最大27%の手数料を課し、リンクの設置方法にも厳しい制限を設けていた。
しかし2025年5月、裁判所はAppleが「故意に判決に違反した」と断定。Appleの対応を「競争を妨げる新たな障壁の創出」と厳しく非難し、外部課金に対する手数料や監視、報告義務を一切課してはならないと命じた。
さらに、リンクの設置方法や表現方法にも制限を設けてはならず、開発者の自由な誘導を認めるよう求めている。
Apple幹部に刑事侮辱罪の可能性、異例の展開に
今回の判決で特に注目すべきは、Appleの財務担当副社長が証言で「虚偽の陳述」をしたとして、刑事侮辱罪の可能性が米連邦検察に付託された点だ。裁判所は「Appleは意図的に命令に従わず、収益を守るために新たな障壁を作った」と断じており、Appleの企業姿勢そのものが問われている。
Epic Games、Webshopで新たな一手──開発者に広がる選択肢
Epic Gamesは、今回の判決を受けて「Epic Games Store Webshops」を発表。開発者は自社アプリからユーザーを外部Webショップに誘導し、Appleの課金システムを通さずに販売できるようになる。Webshopの手数料は年間100万ドルまでは0%、それ以降も12%と、Appleの従来の手数料より圧倒的に低い。小規模な開発者にとっては特にメリットが大きい仕組みだ。
Epic Games Store will take 0% on the first $1,000,000 of payments we process per game per year (vs 15% for Apple), and 12% after that (vs 30% for Apple).
Next month, we launch EGS Webshops for out-of-app purchases, as an alternative to in-app purchases.https://t.co/yTufyZbiqR
— Tim Sweeney (@TimSweeneyEpic) May 1, 2025
Appleの今後──App Storeのビジネスモデルが大きく揺らぐ
現在の状況をまとめると、以下のとおりだ。
- Appleは今後、外部課金への手数料や制限を一切設けられない
- 開発者は自由に外部リンクやボタンを設置できるようになる
- Epic Games Store Webshopは小規模開発者にも有利な手数料体系を提供
Appleは「判決には強く同意しないが、命令には従い、控訴する」とコメントしている。しかし裁判所は「これ以上の遅延は認めない」としており、Appleは即時にApp Storeのポリシー変更を迫られている。これにより、App Storeの収益モデルは大きく揺らぐことになるだろう。
App Storeの「30%手数料モデル」は大きな転換点を迎え、今後はより開かれた競争環境が求められる。Appleの対応次第では、他のプラットフォームや開発者との関係性にも影響が広がるはずだ。
まとめ:App Storeの未来はどうなる?
Epic GamesとAppleの裁判は、単なる手数料の話にとどまらず、デジタルプラットフォームの公平性や競争環境のあり方を問う歴史的な出来事だ。Appleは今後、開発者やユーザーに対してより自由で透明性の高い環境を提供できるのか──App Storeの未来が大きく変わるタイミングがやってきた。
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