Facebook、新たにログインのフローを改善し、アプリに提供する情報も選定可能に!「匿名ログイン(Anonymous Login)」も発表!
Facebookからアドネットワークが発表されたことも非常に大きかったが、今回「F8」カンファレンスで発表された内容で最も多くの注目を集めたのは「匿名ログイン(Anonymous Login)」かもしれない。
これまではFacebookログインを導入したアプリを利用するとどのような情報が勝手に使われるのかが不安で気味が悪かったり、知らないうちに自分のタイムラインに投稿されて嫌な思いをしたことはないだろうか。今回発表された新しいログイン方法を利用することにより、ユーザーはアプリがどの情報を利用するのかを決めることができるようになり、タイムラインに投稿する場合は必ず確認を取るようなフローになる。
ただ、そもそもFacebookに登録された個人情報をアプリに送信したくないという場合もあるだろう。その時は今回新たに発表された「匿名ログイン(Anonymous Login)」を利用すればアプリに匿名でログインすることができるようになる!
新しいFacebookログインでは提供情報が選定可能に
新しく発表されたログインシステムではアプリと連携する際にどのような情報をアプリ側に送信するかを決める画面が用意される。
ユーザーは闇雲に全ての情報をアプリに提供するのではなく、公開したくない情報のチェックを外せばアプリ側にはそれらの情報が送信されなくなる仕組みとなっている。ただし、アプリとし必須となっている情報については上記の通りグレーアウトしてチェックボックスが無効となるようだ。
また、アプリによっては自動的にタイムラインに投稿するものもある。どのようなアプリでも自分の知らないところで勝手にタイムラインに投稿されるのは怖い。新しいFacebookログインではアプリがタイムラインに投稿させる仕組みになっていたとしても、必ずユーザーに確認を取る画面が表示されるようになった。自分自身が承認さえすれば、勝手に自分のタイムラインに投稿される可能性はなくなる。
解説している公式の動画もあるので、のせておく!
Facebook Login from Facebook on Vimeo.
また、この仕組を取り入れた理由や経緯について解説している動画もあったので、併せてどうぞ。
「匿名ログイン(Anonymous Login)」でアプリを試すことが可能に
Facebookログインを導入しているアプリやサービスは数多く存在する。そのため、ちょこっとだけ試したいという場合でも必ずFacebookと連携しログインする必要があった。
今回発表された「匿名ログイン(Anonymous Login)」はその悩みを解消する多くのユーザーが待ち望んでいた機能かもしれない。「Anonymous Login」を利用すれば、アプリ側には個人情報を提供せずに試すことができる。アプリが信頼できるもので今後使っていきたいと思えるのであれば、通常のログイン状態に切り替えることも可能。
一見デベロッパーにとって都合の悪い機能であるようにも思えるかもしれないが、Facebookログインというだけで離脱するユーザーがいると仮定した時に、「Anonymous Login」の導入によって少なくともアプリを使ってもらうことはできるようになる可能性はある。ある意味お試し期間のようなものかもしれない。アプリそのもののクオリティが高ければ、当初は匿名でログインしていたとしても最終的には通常のログインに切り替わることが期待できそうだ。
なお、「Anonymous Login」は現在ベータテスト中。利用を申し込みたいデベロッパーはこちらのリンクからどうぞ!
Facebook、独自のアドネットワーク「Audience Network」を正式に発表! | gori.me(ゴリミー)
(via Mashable)