【レビュー】MagEZ Case Pro:PITAKAの失敗作
2021年の「買って失敗した商品」トップ3の入選は確実
PITAKAシリーズからMagSafeをサポートした耐衝撃ケース「MagEZ Case Pro」は、2021年の「買って失敗した商品」トップ3の入選は確実だ。あらゆる面において期待に応えられなかった失敗作だ。本記事ではMagEZ Case Proを買うべきではない理由を解説する。
ケースとしての仕上がりが酷い、ボタンが押せない
PITAKAは、アラミド繊維を使用したスマホアクセサリーで知られる。アラミド繊維とは、軽量、極薄、擦り傷防止、色褪せない、信号干渉しないなどの特徴を持ち、軍用素材、飛行機、宇宙船などでも使用される素材。iPhoneケースは本体のデザインを損なわず、余計な重量を加えず、本体を保護できる。
薄くて軽い、デザイン性も優れたPITAKA MagEZ Caseは、iPhone 12 Pro用ケースとして最も気に入っている。唯一の弱点はMagSafeに対応していないことだったため、MagEZ Case ProはPITAKAケースの良さにMagSafeが加わったと思っていた。
確かにMagSafe電源アダプタには、PITAKA MagEZ Caseより強力に張り付く。
MOFT Snap-Onも使用できた。
しかし魅力は、MagSafeが使えるようになった1点のみ。ケースとしての仕上がりは、あまりにも酷い。
まずボタンが硬く、極めて押しづらい。操作性を大きく損なっている。
またケースの側面とアラミド繊維の境目を見ると分かるが、MagEZ Case Proは、実質的にTPUケースにアラミド繊維のフィルムを貼り付けただけ。従来のPITAKAケースと比べて明らかに品質が低い。
大きくなり、重くなり、PITAKAとしての魅力を失った
何よりも失望したのは、耐衝撃仕様を加えたことで本体を大きく、分厚く、重くしたこと。PITAKA MagEZ Caseと比べると、MagEZ Case Proは一回り大きい。
ケース本体の重さは約3倍近くになっている。これらならボタンが押しやすく、着脱もしやすく、持ち心地も衝撃吸収機能を備えるSpigenマッグ・アーマーのほうが何倍も優れている。
MagSafe対応する以上、マグネットシート分の重さが加わることは仕方がないが、PITAKAケースの魅力はアラミド繊維を使用することで薄さと軽さを実現していること。MagEZ Case Proはそれらの魅力をすべて捨て、操作性が低下している。PITAKAブランドの価値を大幅に下げる、酷い仕上がりだ。
PITAKAは、PITAKA MagEZ CaseまたはPITAKA Air Caseをベースに、MagSafe対応ケースを作るべきだった。MagEZ Case Proは完全に失敗作。誰も買うべきではない。
Appleのクリアケースといい、PITAKAのこのケースといい、なんでそんなにもボタンを硬くするをですかね?
テスト段階で誰も気にしていなかったのかな?