揺れるドコモ社内、契約数5年ぶり純減を受けて本格的にiPhone導入を検討か?!ただし、効果は正直期待できない
【img via iPhone 4 SIM FREE by dh】
ドコモが過去数年で最大のピンチを迎えている。
日本経済新聞によると、11月末時点でのドコモの総契約数が5年3ヶ月ぶりに減少に転じたようだ。多くのユーザーがiPhoneを取り扱うソフトバンクとKDDIに流出していることから、来年以降ドコモはiPhone導入を本格的に検討しなければならない、ととある幹部は漏らしている。
ただ、ドコモはiPhoneを取り扱えば契約数は回復するのだろうか。僕はそうとは思わない。
多くのユーザーがiPhoneを求めてドコモから乗り換え
11月末における、ソフトバンクの純増数は30万件強、KDDIの純増数は20万件強。9月21日に発売されたiPhone 5の影響を受けて、両社ともに純増数を大きく伸ばしている。
一方、ドコモはと言うと、10月以降500億の販促費を追加計上したのにも関わらず、10月の純増数は7,200件に留まっている。iPhoneを取り扱っていない代償と言っても過言ではない。
ドコモは2013年、iPhoneを取り扱うのか?!
端末1つでこれほどの会社にダメージを与えると予想できなかったドコモ。来年以降iPhone導入を検討せざるを得ないと考えている幹部もいるようだ。
ただし、iPhoneを販売するにあたってAppleの求める販売条件を飲み込むことは必須。さらにこれまでドコモが依存してきたドコモ主導コンテンツビジネスモデルは成り立たない。その状況を受け入れるかどうか次第になる。
ドコモがiPhoneを取り扱っても純増数は伸びない
ただ、実際ドコモがiPhoneを取り扱ったところで契約数を増やせるかどうかには疑問が残る。LTEに「Xi(クロッシィ)という未だに浸透しないサービス名をつけたせいで、これらの言葉が同じことを意味することを理解できないユーザーも少なくない。加えて、最近のXiの通信速度は目を疑うほど遅い。土管屋としてのドコモの実力はもう過去の栄光となりつつある。
元々エリアも広く繋がり易いKDDIに加えてエリアを衝撃的なスピードで拡大しているソフトバンクの提供するインフラは日に日に良くなっている。かつてのドコモネットワークに対する魅力はなくなった。であれば、過去のビジネスモデルに依存し先の見通しが立てられない企業が取り扱うiPhoneは、決して期待できるものではない。
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(via 日本経済新聞)