もう一度言うが、ドコモからiPhoneは出ない!いつまでたってもドコモ版iPhoneが発売されない3つの理由
【img via キャンプログ】
今朝、日本経済新聞に「ドコモはなぜiPhoneを売れないのか」という記事が書かれていた。gori.meでは繰り返し何度もドコモからiPhoneは出ないということについて書いているが、改めてなぜドコモからiPhoneが発売されないのか、その理由について書いておく。
原因1:Appleからの厳しい要望
そもそもAppleは国内メーカーと違ってキャリアに対する立場が逆だ。Appleからするとドコモに「iPhoneを売ってらう」のではなく、「売る権利を与えている」という認識なのだ。そのため、現在iPhoneを取り扱っているキャリアはかなり厳しい要望を受け入れた上で販売している。ドコモも同様に最低販売台数は当然のことながら、他社端末を下回る料金設定、さらには特許の開放まで求められていたようだ。
既に多数のAndroid端末を販売している以上、Appleからつきつけられた数々の要望を飲み込むのは厳しいようだ。
原因2:国内メーカーとの関係性
iPhoneは言うまでもなく国内でもトップの人気を誇るスマートフォン。最近ではこの半年で女子中高生の60%がiPhoneを選択しているというニュースも出ていた。
iPhoneが売れれば売れるほど苦しいのは国内メーカーだ。これまではガラケーと言えば国内メーカーがほとんどを占めている状態だったのが、スマートフォンが普及してからは一転、iPhoneをはじめ海外メーカーのAndroid端末も販売数を大きく伸ばしている。
もし仮にドコモがiPhoneを取り扱うことになるとすれば、今以上に国内メーカーを窮地に追い込む可能性が高い。一方で、電電公社時代から長い付き合いをしている国内メーカーをそう簡単に切り捨てることもできないのだろう。思い切って舵を切ることはできていない。
原因3:ドコモの社内事情
ドコモはガラケー時代のサービスをベースにスマートフォン向けにも数々の独自サービスをリリースしているが、どれもAppleの方針には合致しない。
スマフォ向け動画サービス「NOTTV」。ガラケーにもあった「iコンシェル」。「SPモードメール」や「dmode」。どのサービスもiPhoneに用意されている仕組みと競合してしまう。「iPhoneがドコモから発売されないのは「プリインストールアプリ」が関係している?」という記事でも書いたが、iPhoneではこれらのサービスを利用できない以上、開発に掛けたコストが無駄になってしまう。
先日、経営層が一新したNTTグループだが、新体制は今まで以上にiPhoneを発売する可能性を下げたと言っても過言ではない。ハッキリ言って絶望的だ。
- NTT鵜浦博夫新社長:「アップルに頼らないビジネスモデルをつくるべきだ」が持論
- ドコモ加藤薫新社長:(Androidでしか実現できない)中期経営計画の策定で中心的な役割を果たした人物
自分たちの持論や作った経営計画をひっくり返すことは到底考えられないだろう。ドコモ版iPhoneの実現はさらに遠ざかったのだ。
ドコモからはiPhoneは出ない
以上の理由により、ドコモからiPhoneは出ない。当分出ることはないだろう。「iPhone 5では…」と期待している人がいれば、それも諦めた方が良いだろう。
Appleの厳しい要望を受け入れられないというのもあるが、取り扱えない理由の大部分はドコモの自身にあるようだ。ドコモの社内事情や社外との付き合いの関係で販売されないのは非常に残念ではあるが、新体制になってから変わることも期待できないので、まだiPhoneを持っていなくて次期iPhoneを狙っている人は、ソフトバンクかKDDIで契約しよう!
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(via 日本経済新聞)
ドコモからiPhoneが出ても、ドコモ契約者でiPhoneに機種変更希望の人
以外はメリットなんかなんもないんですが。