Apple、ウェブCookieとUDIDを利用してユーザートラッキングをするアプリをリジェクト対象に!
【img via Cult Of Mac】
ユーザートラッキングを行なっているアプリの開発者にとって非常に重要なお知らせだ。
TechCrunchによるとAppleがウェブCookieを利用してユーザートラッキングをするアプリをリジェクトし始めているそうだ。今後は代わりにApple独自のトラッキングサービスを推奨する方向に進む可能性が高い。
独自のユーザートラッキングサービスの利用を推奨
UDIDとプライバシーが話題になった2011年以来、AppleはUDIDの利用を推奨していない。さらにはiOSデバイスのUDIDが100万件流出するという事件が2012年に起きてからはAppleのUDIDに対する不信感は増すばかりだ。
iOS 6になってからAppleはIdentification For Advertisers(IDFA)を組み込まれたことが大きな話題を呼んだ。ユーザーの行動を記録し入手することが可能である点はUDIDと同じだが、UDIDと違い個人の特定までは結び付けることができない。
実際、ユーザー視点に立った場合、ユーザートラッキングをしているアプリのユーザービリティは決して良いものではない。多くの場合、アプリ内で特定の動作を実行後に一度Safariが開いてから自動的にアプリに戻る、という遷移は極めて不自然である。IDFAを採用してもらった方が安全かつユーザービリティが高いことが予想される。
AppleはIDFAを公開しているものの、アプリ開発者に利用することをそれほどアピールしていなかったためUDIDを利用してユーザートラッキングを実施しているアプリは減っていない。ところが今回ウェブCookieを扱うアプリがリジェクト対象になっているということから、今後はIDFAの利用を強く推奨する可能性が高い。
特に広告系やポイント系アプリを開発している開発者は早めに手を打っておいた方が良さそうだ。
ところで、UDIDやプライバシーの話は非常に複雑で難しい。少し前の記事だが、これまでのUDIDの利用に関する流れについてはA-Liaison BLOGに分かりやすく書かれているので、こちらをどうぞ!
A-Liaison BLOG: UDIDが使えなくなりそうなので、UIIDを使えるようにしました
(via Cult Of Mac)