Apple製品、自社製のマイクロLEDディスプレイに移行か
Apple Watchの次はiPhoneに採用し、10年以内にはiPadやMacに搭載へ
Appleは、iPhone、iPad、Macのディスプレイを自社製マイクロLEDディスプレイに切り替える可能性がある。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏の最新ニュースレターによると、Appleは初の自社製マイクロLEDディスプレイを、2024年に発表する新型Apple Watch Ultraで初めて搭載するという。
Appleの6年前よりマイクロLED技術の開発に着手しており、社内のコードネームは「T159」。採用したディスプレイは輝度、色再現度、視認角度が改良される。現在採用しているSamsungやLD製ディスプレイパネルを置き換えることになる。
自社製マイクロLEDディスプレイへの移行は進めれているが、完了までの目処は当分先だ。Apple Watchの次はiPhoneに採用し、10年以内にはiPadやMacに搭載されると見ている。
最新ディスプレイ技術をAppleの基準を満たす高繊細な大型ディスプレイで採用するハードルは高い。Apple Watchは有機ELディスプレイを搭載し2015年に発売され、2年後のiPhone XでiPhoneで採用。しかしiPadやMacでは未だに有機ELディスプレイは搭載されておらず、ようやく2024年に搭載した新型iPad Proが発表される見通しだ。
自社製マイクロLEDディスプレイの採用で、AppleはSamsungやLDへの依存度を下げることができる。しかし時間は要する。そう簡単に切り捨てることはできない。少なくとも2030年代までは他社の力を借りながら、自立を目指していくことになるだろう。
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