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16GBメモリ/256GBストレージのM4 MacBook Airは「十分」なのか

現在2.3万円オフの最小構成の実力を検証、買うべき人と避けるべき人を明確化

Triyansh gill qnhuX2HKETk unsplash

現在Amazonでは、16GBメモリ/256GBストレージのM4 MacBook Airが約2万3,000円引きの141,800円で販売中だ。約14%オフという大幅な値引きは、ブラックフライデーを思わせる価格設定である。

M5チップの性能が絶対必要だと分かっている人以外、M4モデルのチップ性能で「足りない」と感じる可能性は低いだろう。M3モデルをメインマシーンとして使い続けているYouTuberや、M1モデルを現役で使い続けている人が世界中にいることを考えると、”普通の人”が行う作業で「性能不足」になるとは考えづらい。

しかしMac選びの難しいところは、後からアップグレードができないこと。一度購入したら買い換えない限り、同じ構成で使い続けなければならない。チップのCPU/GPUコア数、メモリ、ストレージ。現在の用途、さらには未来を見越しても十分な性能なのか、悩む人も多いはずだ。

本記事では「16GBメモリと256GBストレージは十分なのか」という疑問に、実際の使用例とデータを基に掘り下げていく。購入を検討している人の参考になれば幸いだ。

16GBメモリは「十分」なのか?使い方次第で明暗が分かれる

よくメモリが大量に必要な例として「Chromeのタブを大量に開く」ことが挙げられるが、それくらいなら今のMacなら全く問題ない。実際のユーザー検証では、Chromeで15タブ以上を開いた状態でも問題なく動作することが確認されている。写真の現像でも、動画の編集でも不可能ではない。

M4 MacBook Airの16GBメモリは、従来モデルとは明確に異なる。Tom’s HardwareのレビューによるとGeekbench 6でシングルコア3,780、マルチコア14,924を記録し、M3モデルから17〜24%のパフォーマンス向上を実現している。

重要なのは、macOSのメモリ管理効率の高さだ。M1 MacBook Airの8GBモデルでさえ、スワップ領域が3GB近くになってもレスポンスの悪化を感じなかったという実例がある。M4では120GB/sのメモリ帯域幅(M3は100GB/s)により、さらに効率的なメモリ管理が可能になっている。

つまり16GBメモリが少ないという印象はそれほどない。大抵の作業はこなせるだろう。

16GBでは足りなくなる人の特徴

ただし同じ作業を毎日繰り返して、今後どんどんステップアップしていくという人は、16GBでは辛くなると思う。プロフェッショナルな作業では限界が見える。

特に以下のような使い方をする人は、16GBでは厳しくなるだろう:

  • 仮想マシンの使用:Parallels DesktopでWindows 11を動かす場合、Windows側に8GB割り当てると、macOS側は実質8GBになり、大幅にパフォーマンスが低下する
  • 複数のプロアプリの同時使用:Photoshop、Final Cut Pro、複数ブラウザ、AIツールを同時並行で使用する場合、メモリプレッシャーが「黄色」から「赤色」になり、システムが遅くなる可能性がある
  • 大規模プロジェクト:Xcodeでの開発、Logic Proでの大規模な音楽制作、4K以上の動画編集を毎日行う場合は、24GB以上が推奨される

Redditでは、4K動画編集を行うユーザーから「16GB/256GBのベースモデルは技術的には4K編集が可能だが、大きなファイルではパフォーマンスの壁にぶつかる可能性がある」という意見が出ている。別のRedditユーザーからは「16GBと24GBの両方をヘビーなブラウジングで使用したが、24GBのほうが速い。200ドル分速いかは議論の余地がある」という意見もあった。

僕の実体験:36GBでも足りず128GBへ買い換え

ちなみに僕は36GBが足りないと感じて、128GBのM4 Maxを注文し到着を待っている。この作業内容は、大量のタブが開いたChromeだけではなく、Photoshop、Affinity Designer、Final Cut Proなどの作業を並行しながら、他にも3つのブラウザやAIツールを同時並行で処理をさせながら作業をしていることによる。Macがかくついたり、作業が止まったり、フリーズしてクラッシュすることが増えてきたのだ。

「今すぐ最高のパフォーマンスを出してくれ」という時にパフォーマンスが出ないことは、クリエイターとしては困る。この結論に至り、買い換えを決断した。つまりクリエイター的に毎日毎日ハードに、いわゆる”クリエイティブ”な作業をする場合は、16GBだと不足を感じる可能性が高いと思っている。

256GBストレージは足りるのか?iPhoneの容量が判断基準

256GBのストレージに関しては、最も分かりやすい基準としてiPhoneの容量を見ると良いだろう。iPhoneが256GBモデルのうち90%近くを使っているとなれば、256GBのストレージは避けたほうが良さそうに思える。

というのも、iPhone必須時代にMacを手元に持つ一つのメリットとして、万が一iPhoneに何かがあったときにMacを使うことで強制的にリセットすることができるからだ。先日、日付を変更することでストレージ容量がなくなるという”ハック”が紹介されており、大勢の人が文鎮化し地獄を見たそうだが、これもMacがあれば自分で復活させることができる可能性が高い。そのためには先にMac側にバックアップを取れる余裕があったほうがいいわけで、Macのストレージ選びの1つの基準として考えても良いのではないかと思う。

256GBの実際の使用感

256GBストレージの最大の課題は、macOS自体が40GB以上を消費することだ。実際のユーザー報告では、アプリをインストールしただけで約100GBを使用するケースもある。Redditのユーザーは「PhotoshopとFinal Cut Proを使用しているが、Final Cut Proのストレージファイルを定期的に削除している。5分の動画で約2〜3GBのファイルになる」と報告している。

特に以下の用途では256GBは不足するだろう:

  • 開発環境:Xcodeだけで20GB近く消費し、Node.js、React、Python仮想環境なども個別に膨らむ
  • 動画編集:動画素材1ファイルあたり数GBに達し、5本で半分以上を占有。編集中のキャッシュファイルや書き出し後のプロジェクト保存も必要だ
  • Adobe系ソフト:Final Cut Pro、Logic Proなどの大容量アプリを頻繁に使う場合、すぐにストレージが圧迫される

一方、ブラウザ中心の作業やクラウドベースのワークフローの人には十分だ。Safari、Mail、Office365を中心に使い、ファイルはクラウドに保存する使い方なら、200GB以上の空き容量を維持できる。そもそもストレージが数十GB程度しか使っていないということであれば、問題ない。

外付けストレージという選択肢の現実

もちろんすでにMacを持っているのであれば、そのMacよりも容量を減らすことは基本的に避けたほうがいい。容量を減らすということは何らかのワークアラウンド、つまり何かしらの方法でストレージ不足を”迂回”する必要があるからだ。

「これで数万円節約できるならいいや」と思う人がいることも納得だが、実際問題として、外付けドライブを用意したり、クラウドストレージを用意したり、地味に”不便”と感じるのではないかと懸念している。Redditユーザーからは「256GB + 外付けSSD」という運用方法も提案されているが、外付けストレージでのやりくりは可能でも、内蔵ストレージより楽ではない

特に色々とファイルをダウンロードする機会が多い人は、外付けより内蔵のほうが楽だ。これは本当に間違いなく楽である。僕も、内蔵ストレージが多いほうが何かと便利であることに気付き、無理をして2TBから4TBにアップグレードしている。定期的に不要になったデータはNASなどに移動しているため通常は1.5TB以上のストレージが空いているが、動画も写真も扱うためやはり大容量のほうが性格的にあっている。

逆にいえば、そういう使い方をしない、そこまでガツガツデータを溜め込むことはない、という人はむしろ256GBでも良いのではないかと思う。

セールで得した分で購入できる外付けSSD

補足:256GBモデルの転送速度

256GBモデルはシングルNANDチップ構成のため、512GBモデル(デュアルチップ構成)より読み書き速度がわずかに遅くなるRedditのユーザー報告によると、M4 Airの256GBモデルは読み込み2,888MB/s、書き込み1,947MB/sだが、512GBモデルでは書き込み速度が約2,942MB/sまで向上する。ただし日常的な作業では体感できる差ではない。

買うべき人、避けるべき人

16GBメモリ/256GBストレージのM4 MacBook Airが2万3,000円オフで購入できるのは最高だ。しかし買ったのに「なんか色々と不便だな……」と思うのはさすがに本末転倒である。

16GBメモリと256GBストレージで十分な人は以下のとおり:

  • ブラウザ中心の作業
  • クラウドベースのワークフロー
  • 写真編集や軽い動画編集を時々行う程度
  • iPhoneのストレージ使用量が少ない(50%以下)

より上位モデルを検討すべき人は以下のとおりだ:

  • 毎日プロアプリを同時並行で使う
  • 4K動画編集や大規模プロジェクトを扱う
  • 仮想マシンを使用する
  • iPhoneのストレージを90%近く使っている
  • 外付けストレージの管理が面倒

16GBメモリと256GBストレージについて僕なりの感覚を説明したが、これらの情報が「買うか」「買わないか」を決める上で役立ってくれることを願いたい。

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執筆者g.O.R.i
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