円安つらい……MacBook Air、M4の登場で米国では値下げなのに日本では実質値上げ
円安が日本の消費者に突きつける厳しい現実、米国では値下げ効果で歓迎ムード
M4 MacBook Airは派手なアップデートではないが、地味で堅実な進化を遂げている。M4チップによるパフォーマンスの向上に始まり、最大メモリの引き上げ、カメラの改良、外部ディスプレイの制限緩和、そして新色「スカイブルー」を追加した。
これらの進化を価格据え置きで提供してくれているのだから、右側にポートがなかったことにはガッカリしたが、全然アリだ。M1 MacBook AirやIntelチップ搭載のMacBookを大切に使っている人は、そろそろ買い替えても良いだろう。
しかし実は日本人は、MacBook Airの恩恵を一部受けられていないのだ。それどころか、実は日本ではMacBook Airの最低価格が大幅に引き上げられているのだ。
M4 MacBook Air発売前、AppleはM2モデルを148,800円、M3モデルを164,800円で販売していた。M4モデル登場と同時に、M2とM3モデルはどちらも販売終了したことで、15万円以下で購入できたMacBook Airがなくなった。
よって2025年3月現在、Macを最安で買いたい場合、168,800円からとなってしまっている。
一方で米Appleを見てみよう。M4 MacBook Air発売前、M2モデルは999ドル、M3モデルは13インチモデルが1,099ドル、15インチモデルが1,299ドルで販売されていた。
M4モデルの価格を見てもらいたい。13インチモデルは999ドル、15インチモデルは1,199ドルに設定されており、いずれも100ドル値下げ。従来のM2モデルを、M4モデルが置き換える形で登場している。
つまり、日本ではM3モデルをM4モデルが置き換えただけの状態だが、米国ではM4モデルがM2モデルを置き換えており、M4の15インチモデルはM3モデルと同価格になっているのだ。
新色以外ハードウェアの進化がなかったことから、日本におけるM4 MacBook Airは「マイナーアップデート感」が強い。しかし、そこに値下げという強烈な魅力が上乗せされていれば、インパクトはもっと大きかっただろう。
米国ではM2モデルの価格で最新のM4モデルが手に入る。日本より好意的な発表として受け止められているはずだ。
これは決してAppleのせいではない。あくまでも円安の影響によるもので、据え置きで提供されただけまだマシだ。事実として、本来はもっと盛り上がれるはずだったM4 MacBook Airが、円の弱さゆえに喜べない状況は非常に残念だ。
Macの公式情報・購入ページ
- ノート型Mac ▶ MacBook Air / MacBook Pro
- デスクトップ型Mac ▶ iMac / Mac Pro / Mac Studio / Mac mini
- 各モデル比較 ▶ Macを比較
- Macアクセサリ ▶ Apple公式ストア / Amazon
- 整備済商品(公式の新中古品) ▶ Apple公式ストア(整備済み商品とは?)
- 学割(教員・PTA役員も対象) ▶ 学生・教員向けストア(学生・教職員向けストアとは?)
もっと読む

Appleの2026年、新製品ラッシュに期待。15製品投入で”折畳iPhone”も登場か

2026年の新型iPad mini、「耐水仕様」かつ「有機EL」になるかも

2026年のMac発表ラッシュが判明。M5 MacBook Pro年内発売、M6では有機EL採用か

Apple、11インチMacBook Airなど3機種を廃製品指定。最小画面Macがついに完全サポート終了

macOS 26動画にノッチなしMacBook Air、将来の新デザインを示唆?

Apple、2026年前半に史上最大規模の新製品ラッシュを敢行か。iPhone 17eから折りたたみまで7製品が一斉登場

とにかく予算を抑えたい?M2 MacBook Airが13万円台です

…え?M3 MacBook Airが5.4万円オフで15万円台じゃん

M4 MacBook Airの新色スカイブルー”開封の儀”。予想以上の爽やかさ

Apple製品はProモデルにこだわる必要がない時代へ、標準モデルで十分な理由

M2 MacBook Airが13.4万円…だけど、M4時代でも「3万円引き」は”買い”なのか?

M4 MacBook Airが登場した今、44,000円オフのM3モデルを買うのは「アリ」なのか

M4 MacBook AirとMac Studio(2025)先行レビュー:各メディアが評価する最新Macの実力

MacBook Airのキーボード、26年ぶりに改良。分かりづらさを解消

M1 MacBook Airユーザーが新型M4モデルに買い替えるべき7つの理由

M4 MacBook Air、本当にガッカリしたことが1つだけある

M4搭載MacBook Air vs Pro、選ぶべきはどっち? 比較して見えた違い

M4 MacBook Air:知っておくべき8つのこと

新型MacBook Air、正式発表。M4チップ搭載、新色スカイブルー追加、価格据え置き






本当に恐ろしいのは1ドル200円くらいまで上がる近い未来もあり得ること…