14インチのM3 Max MacBook Proにちょっとだけ期待している理由

現在使用しているMacは、M2 Proチップを搭載した14インチMacBook Pro（2023）。パフォーマンス、電池持ち、デザインなど、これと言った不満は何1つないが、スペースブラックのカラーに惹かれてM3 Proモデルを反射的に買ってしまった。指が滑ったんだ、仕方がない。

しかしM3 Proチップの性能に引っ掛かる点が2つある。1つ目は、CPUとGPUの構成。M2 Proチップは8つの高性能コアと4つの高効率コアを活用する12コアCPUと、18コアGPUで構成されている。M3 Proチップは、同じ12コアCPUだが、高性能コアが減り高効率コアが増え、6＋6の構成になった。またGPUは1コア減らされており18コア構成となっている。

2つ目はメモリ帯域幅だ。従来は200GB/sだったメモリが150GB/sになっている。帯域幅は25％減だが、メモリ量は12.5％増。数年前までは16GBでも十分すぎるはずだったが、Adobe PhotoshopのCamera RAWに搭載されている機能を活かすためにはマシーン性能が求められるようになってきた。

MacBook Proは高性能コアが多ければあらゆる処理能力が高くなると思われがちだが、意外と高効率コアが使われていることが多い。YouTuberの瀬戸弘司さんが指摘していたとおり、動画でも編集中は高効率コアが使われる。

4K 60p フル画質でタイムライン再生してるとこんな感じです。高効率・高性能どちらかのコアだけを使うわけではなく、まんべんなく使ってる感じです。

ただ、高効率コアが2つなのはちょっと少ない気がしています。 pic.twitter.com/TOZcIiMwrU

— 瀬戸弘司 Koji Seto (@eguri89) 2023年11月7日

Camera RAWでも、編集作業中は高効率コアが動作している。書き出し作業になって初めて高性能コアが稼働。同時にGPUも活躍している。

そこで僕は考えた。M2 Proモデルに不満はない。電池持ちも十分。今後は動画制作にも時間を割きたく、凝った編集をする予定はないが定期的に動画を効率よく出していきたい。それらを踏まえると、M2 Proと同程度の電池持ち、同じ高効率コア数により増えた高性能コア数、より優れたGPU、より高いメモリ帯域を持つM3 Maxチップが良いのではないだろうか。

Max系チップはコア数の多さで電池消費が高く、電池持ちが悪いとされている。電池持ちは極力現状を維持したい。性能を求める人は16コアのM3 Maxチップを選ぶだろうが、僕はコア数が制限されている14コアのM3 Maxチップが合っている気がしてきた。

そこで現在、M3 Maxモデルも注文している。今後数週間以内に両モデルが手元に届き、実際に検証した上で片方を手元に残すつもりだ。一時的な出費は大きくなるが、返品の仕組みを活用して自分にマッチしたモデル選びを行いたいと思う。

チェックするポイントは、以下のとおり。

• 電池持ち
  • M3 Proモデルの電池持ちは伸びているのか（要因：高効率コアが増えている）
  • M3 Maxモデルの電池持ちはM2 Proと同程度を実現できるか（要因：同じ高効率コア数、ただしGPUコアなどが多い）
• 性能
  • M3 ProモデルはAdobe PhotoshopのCamera RAWにおける作業は効率化するのか、処理時間は短縮されるのか（要因：高性能コアと高効率コアのバランス変更、メモリ帯域幅の減少）
  • M3 MaxモデルはAdobe PhotoshopのCamera RAWにおける作業は効率化するのか、処理時間は短縮されるのか（要因：高性能コア数の増加、メモリ帯域幅の増加）

性能がほぼ変わらないのであればM2 ProモデルからM3 ProやM3 Maxモデルに買い換えるメリットはない。少しでも作業時間が短縮になるほうを選びたい。