「Mac mini (2018)」6コアモデルのベンチマークスコアが判明
プロ仕様になった「Mac mini (2018)」は果たして本当にプロが満足できるようなパフォーマンスを発揮できるのだろうか。
VentureBeatによると、6コアで動作クロック数3.2GHzの「Intel Core i7-8700B」を搭載した新型Mac miniのベンチマークスコアは8コアのMac Pro(2013)に匹敵することが明らかになった!
Mac Pro(2013)と変わらないCPUパフォーマンス
「Geekbench」に投稿された内容によると、テストに使用されたモデルは下記のような構成になっていると考えられる。
- 3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)
- 32GB 2,666MHz DDR4
- Intel UHD Graphics 630
ストレージに関しては不明、RAMは32GBとなっているが、「Geekbench」はあくまでもCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークツールであるため、いずれもスコアには関係せず今回の内容においては無視して差し支えない。
測定結果によると、シングルコアスコアは「5512」、マルチコアスコアは「23516」。
これを「Geekbench Browser」の「Mac Benchmarks」にある他のMacと比較すると、動作クロック数3.0GHzの8コアCPU「Intel Xeon E5-1680」を搭載しているMac Pro(2013)のシングルコアスコアは「3847」、マルチコアスコアは「23184」。
6コアの「Mac mini (2018)」が、8コアのMac Pro(2013)をシングルコア・マルチコアの両スコアで上回っているのだ。
言うまでもなく、MacBook Air(2018)のベンチマークスコアを上回っている。さらに、「Core i9」を搭載したMacBook Pro(2018)も両スコアで上回っている。
これらを踏まえた上で注目するべきポイントは、そのコストパフォーマンスの高さだ。このCPUを最小限の構成で手に入れた場合、RAMが8GB、SSDが256GBという使用を考えると非現実的なスペックになるものの、その価格は144,800円に。MacBook Air(2018)の上位モデルよりもお手頃なのだ。
RAMなどを自分で換装することを考えると、場合によっては20万円以下でかなりパワフルなMacを手に入れることができるのだ。55万円も払ってiMac Proを手に入れることなく、非常にパワーのあるマシーンが手に入るのだ。
ただし、注意点としてはMac miniに搭載されているGPUは非力であること。グラフィック性能が必要なのであれば「Blackmagic eGPU」や「Blackmagic eGPU Pro」の追加購入を検討する必要があるが、それでも構成次第ではiMac Proよりもずっとお得になる可能性がある。