新型「Mac mini」は取りこぼしてきたプロのニーズを満たせるか

Mac Mini Desktop UseCase CalArts 10302018

新型「Mac mini」は噂通りプロ仕様のマシーンとして復活した。CPUは最大6コア、RAMは最大64GB、SSDは最大2TBまで搭載可能になったが、最小構成であれば89,800円から購入することができる。

試しにフルスペックの構成を選択してみると、その価格はなんと税別463,800円。その代わり、もはや「mini」という名前が相応しくないとも言えるほどのモンスターマシーンが出来上がる。

Mac mini full spec pricing

  • 3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)
  • 64GB 2,666MHz DDR4
  • Intel UHD Graphics 630
  • 2TB SSDストレージ
  • 10ギガビットEthernet(1Gb、2.5Gb、5Gb、10Gb Ethernetに対応するNbase-T Ethernet、RJ‑45コネクタ使用)

今回のプロ仕様となった「Mac mini」はどのような人に適した存在なのか。僕は最新モデルはこれまでAppleが取りこぼしてきたプロユーザーのニーズを満たすことができる存在ではないかと考えている。

5KディスプレイとeGPUで簡易版「iMac Pro」の完成

フルスペックの「Mac mini」は463,800円だが、「iMac Pro」の最小構成は558,800円。その価格差は10万円近くあるが、性能差もそれなりにある。

Mac mini(フルスペック) iMac Pro(最小構成)
CPU 3.2GHz 6コア第8世代Intel Core i7
(Turbo Boost使用時最大4.6GHz)
3.2GHz 8コアIntel Xeon Wプロセッサ
(Turbo Boost使用時最大4.2GHz)
RAM 64GB 2,666MHz DDR4 32GB 2,666MHz ECCメモリ
SSD 2TB 1TB
GPU Intel UHD Graphics 630 Radeon Pro Vega 56
Ethernet 10ギガビット 10ギガビット
ディスプレイ 5,120 x 2,880ピクセル解像度の27インチRetina 5K P3ディスプレイ

「Mac mini」をフルスペックにすればストレージは2TB、RAMは64GBになるが、CPUやGPUに関しては「iMac Pro」が圧倒的に上回っている。

とにかく性能を追求するのであれば「iMac Pro」一択かもしれないが、「iMac Pro」ほどの性能は必要ない場合や、「iMac Pro」の分厚いベゼルが好みではない場合、すでに「LG UltraFine 5K Display」があり活用したい場合などにおいて、新しい「Mac mini」の方が目的に合っているかもしれない。

これに当てはまるのはまさに僕。手元に「LG UltraFine 5K Display」と「Blackmagic eGPU」があるため、以下の構成を利用すれば現在メインマシーンとして使用している13インチ型「MacBook Pro 2018」を上回る構成が254,800円で手に入るのだ。

  • 3.0GHz 6コア第8世代Intel Core i5(Turbo Boost使用時最大4.1GHz)
  • 32GB 2,666MHz DDR4
  • Intel UHD Graphics 630
  • 1TB SSDストレージ
  • ギガビットEthernet(10/100/1000BASE-TギガビットEthernet、RJ‑45コネクタ使用)

Appleは「Radeon RX Vega 56」グラフィックプロセッサを搭載した「Blackmagic eGPU Pro」を11月下旬に発売開始する。これを「Mac mini」と組み合わせれば「iMac Pro」と全く同じGPUを使用することができる

価格は税別149,000円なのでフルスペックの構成に合わせると「iMac Pro」を買った方がお得、ということになるが、僕の購入例として挙げている上記の構成であれば合計403,800円になり、「iMac Pro」を買うよりもお得になる。

ただし、これも手元にディスプレイがある場合。「LG UltraFine 5K Display」は144,800円なので、追加で購入するとなると548,600円となり、「iMac Pro」との差額は10,200円になってしまう。

プロ仕様と言っても、求められる仕様は様々。自分の必要とするスペックに見合うマシーンをそれ相応の価格で購入したいのは当然のこと。

新しい「Mac mini」はCPU、RAM、SSDを比較的細かくカスタマイズできる。GPUは特にオプションは用意せず、必要とする場合はeGPUの利用を想定している。グラフィック性能よりもCPU/RAM性能を求めるプロはいくらでもいるだろう。

今までなかったプロユーザー向けの新しい選択肢。新型「Mac mini」はこれまで取りこぼしてきたプロのニーズを満たすことができそうだ。

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