新型Mac miniに期待したい4つのこと
4年ぶりにMac miniがアップデートされると噂されている。これまでMacのエントリーモデルとして位置づけられていたが、その手軽な価格帯ゆえにMacの開発環境が必要な人やホームサーバーとして使いたい人にも人気のあるモデルだ。
噂されている新モデルはプロユーザー向けになると噂されているが、それ以上の情報はない。そこで、今回は僕が個人的にMac miniの新モデルに期待することをまとめてみた!
「安く購入できるMac」としてのMac miniは残るのか
現状、Mac miniを使う予定はないが、かつてはMac miniをメインマシーンとして使っていたからこそ、このタイミングでアップデートするからには「欲しい」と思える機体として登場して欲しい。
時代相応のスペックにアップグレード
何よりもスペックアップだ。今のMac miniは時代遅れも甚だしい。
CPUは「Haswell Refresh」の「Intel Core i5 / Intel Core i7」プロセッサを搭載し、ストレージは標準で5,400rpmのHDD。Appleの新ファイルシステム「 APFS(Apple File System)」は、次期macOSバージョンである「macOS Mojave」でようやくHDDやFusion Driveもサポートされるものの、現状では非対応。
プロユーザー向けを謳うのであれば、少なくとも21.5インチ型「iMac 4K」と同等のスペックは欲しいところ。CPUはクアッドコアが標準となり、アップグレードはクロック数の向上になると予想。
6コアが登場する可能性も期待したいが、「iMac 4K/5K」を上回るスペックになるとは想像し難いため、4コア止まりになるのではないかと考えている。
RAMは32GBまで搭載できたら理想だが、プロ向けとされる13インチ型MacBook Proでも最大16GBなので、新型Mac miniも16GBまでということも十分あり得る。
ストレージはSSDが理想ではあるが、21.5インチ型「iMac 4K」と同様に1TBのHDDという可能性もありそう。オプションでSSDやFusion Driveを選択できるようにしておけば価格は抑えることができそうだ。
従来ポートは残したままに、「Thunderbolt 3」を追加
新型Mac miniは、iMacと同じように「Thunderbolt 3」ポートを追加するとは思うが、既存ポートも残したままにして欲しい。
USBポートやHDMIポート、「Thunderbolt 2」(MiniDisplay)ポート、そしてついでにSDカードスロットもキープできれば最高だ。MacBook Proと異なり据え置きなので、iMacに近いポート構成を実現してくれることに期待したいところ。
個人的には「Thunderbolt 3」ポートが用意されていれば、「LG UltraFine 5K Display」と組み合わせることによって27インチ型「iMac 5K」に匹敵する環境が構築できるのではないかと妄想中。「Blackmagic eGPU」経由で出力すれば完璧では?!
ユーザー自身による拡張性に対応
Mac miniの魅力の1つは、その拡張性の高さだ。ユーザー自身でストレージやメモリを交換できる仕組みは、次期モデルでも是非とも残してもらいたい。
ただし、プロユーザー向けであることを考えると、Appleのこれまでの傾向からは拡張性が犠牲になる可能性は高い。iMacのようにRAMのみ変更できるようにする可能性もありそうだが、MacBook Proのようにすべてがはんだ付けされ、ユーザーによる拡張は不可能であることも想定しなければならない。
値上げするとは言え、「お手頃感」に期待
Mac miniの魅力はAppleらしからぬ価格設定だ。下位モデルは税別48,800円から購入できる、iMacの下位モデル(4Kディスプレイも搭載していないモデル)の税別120,800円を大きく下回る。
可能であれば新モデルもこの価格帯を保って欲しいが、残念ながら新しいMac miniはプロユーザーをターゲットしているため、値上がりすると予想されている。
冒頭でも触れた通り、Mac miniは手元にディスプレイやマウス、キーボードがある人にとって初期コストを抑えることができるため、普段はWindowsをメインの作業環境として使っている人でも導入しやすい。スペックを必要としないが大量のコンテンツを活用したい人はホームサーバーとして使う人もいる。
4年ぶりにアップデートされることは喜ばしいことであり、スペックがプロも満足できるようなものになるのは大歓迎だが、あくまでもMac miniの魅力はこれまでの価格あってこそ。これが万が一10万円を上回るような価格設定になったとしたら、評価は割れるだろう。
ここで先ほど触れたiMacの下位モデルのスペックを見てみる。これで税別120,800円。
- 第7世代の2.3GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
- 8GB 2,133MHzメモリ
- 1TBハードドライブ
- Intel Iris Plus Graphics 640
- Thunderbolt 3ポート x 2
- 1,920 x 1,080ピクセル解像度のsRGBディスプレイ
- Magic Mouse 2
- Magic Keyboard
Mac miniの場合、ディスプレイとマウスとキーボードが不要になるため、それらを抜くとこのようなスペックに。
- 第7世代の2.3GHzデュアルコアIntel Core i5プロセッサ
- 8GB 2,133MHzメモリ
- 1TBハードドライブ
- Intel Iris Plus Graphics 640
- Thunderbolt 3ポート x 2
これがプロ向けのスペックであるかどうかは別として、Appleの基準だと上記スペックで10万円前後という価格設定は十分にあり得る。
これまでのMac miniはエントリーモデルとしての位置づけだったが、次のMac miniはプロ向けとしてガラッと位置づけが変わるMacになるのだろうか。正式発表が待ち遠しい。
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