Blackmagic eGPU レビュー

Blackmagic eGPU Review 09

MacBook Pro 2018」のCPU性能は向上しているが、グラフィック性能はそれほど変わっていない。この問題に対処するために、「Thunderbolt 3」ケーブルで接続する外付けGPU「Blackmagic eGPUを発表した。もはやAppleは「MacBook Pro」に優秀なGPUを内蔵すること自体を諦めているのかもしれない。

Blackmagic eGPU」に搭載されているグラフィックボードは、27インチ型「iMac 5K 2017」の最上位モデルに搭載されているGPUと全く同じ。つまり、「MacBook Pro」に接続することによってデスクトップ型Macに匹敵するグラフィックパフォーマンスを発揮することができる、ということになる。

グラフィック性能が良くなることに期待した僕は、早々に購入し、毎日のように活用しているが、結論から言うとこのeGPUは買って良かった。特に2018年モデルの中でも15インチモデルから13インチモデルに買い替えた関係でよりグラフィック性能が非力になってしまったため、よりパワフルなGPUを取り入れることによって僕の作業環境を保つことができている。

Blackmagic eGPU」によってどの程度パフォーマンスが強化されているのか、あることによって何が変わるのか、僕なりに色々と試してみたので、その結果を報告する!

「Blackmagic eGPU」の外観ーー”見せる”ことを想定したデザイン

まずは「Blackmagic eGPU」の外観から。というのも、このeGPUはこれまで存在していた製品と異なり、「見せる」ことを前提としたデザインになっているのだ。
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足元は非常に不思議な形をしているが、土台の上に本体が乗ったようなデザインによって冷却効果を実現しているのかもしれない。電源が入ると下の空間に光が照らされる小洒落た仕様になっている。さすが、Appleが監修しただけあり、電源が入っていることを知らせる目障りな青いLEDを外観に付けるようなことはしない。
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本体上部には独自の吸排気用グリルで対流冷却を行い、効率的に放熱する仕組みが導入されている。そのため、可変速ファンがよりゆっくりと回転し、18デシベルまでの静音設計を実現している。実際、驚くほど静かで遥かに非力であるはずの「Anker PowerWave 7.5 Stand」のファンの方がよほどうるさい。
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背面には電源と各種ポートが用意され、他の面には何もない。ただひたすら押出成形によるアルミニウムがどこまでも続く。実際に開発しているのはBlackmagicだが、いかにもAppleが好みそうなデザインだ。
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用意されているポートは「USB-A 3.0」ポートが4つ、「Thunderbolt 3」ポートが2つ、「HDMI 2.0」ポートが1つ。「DisplayPort」は用意されていないが、USBポートが4つもあるため、USBハブとして使うこともできる。
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同梱されているのは0.5メートルの「Thunderbolt 3」ケーブル。短いことに不満を持っていたが、Macお宝鑑定団BlogのDANBOさんにご指摘いただき調べたところ、最大転送速度40Gbpsおよび100Wの電力供給が可能であり、「USB 3.1」および「USB 3.0」との下位互換性があるのは0.5メートルのケーブルのみであることが分かった。理由があって短いらしい。
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実際に配置した様子はこちら。15インチ型「MacBook Pro 2018」を使用していた数日間は、これまで通りSatechi製の縦型スタンドに本体を立てて使用していたが、僕の使用環境ではクラムシェルモードではeGPUを取り外す際に失敗することが多々あったため、現在は13インチモデルをメインとしている27インチ型4Kディスプレイの横にサブディスプレイとして使用している。今のところ、この状態が最も安定している。
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次のページでは具体的に「Blackmagic eGPU」のベンチマークスコアを、13インチモデルのGPU、15インチ型「MacBook Pro 2017」のGPUと比較する!

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