CalDigitがThunderbolt 5ドック「TS5」と「TS5 Plus」を正式発表。最大120Gb/sの転送速度と140Wの充電に対応
TS5とTS5 Plusで次世代の接続性を手に入れよう
CalDigitが待望のThunderbolt 5対応ドッキングステーション「TS5」と「TS5 Plus」を正式発表した。両モデルともThunderbolt 4時代のフラグシップモデル「TS4」を超える性能を備え、プロユースから一般ユーザーまで幅広いニーズに対応する。
純粋な接続性を追求したTS5の特徴
TS5は15個のポートを搭載しつつコンパクト設計を実現。Thunderbolt 5ポート4基(ホスト1+ダウンストリーム3)を筆頭に、USB-C 10Gb/s×3、USB-A 10Gb/s×1、USB-A 480Mb/s×1など多様な接続オプションを備える。CalDigitの公式サイトによると、140Wのパワーデリバリーにより最新MacBook Proのフル充電が可能で、前面の20W USB-CポートではiPhoneの急速充電もサポートする。
ディスプレイ出力ではWindows PCで最大3台の4K 240Hzモニター接続に対応。Thunderbolt 5の新機能「Bandwidth Boost」により、ディスプレイ使用時に帯域幅を120Gb/sまで優先割り当てできる点が特徴だ。先行レビューによれば、Pro Display XDRを6K解像度で駆動する際の表示安定性が従来モデル比で35%向上したという。
プロユース向けTS5 Plusの強化ポイント
上級モデルのTS5 Plusは20ポートという圧倒的な拡張性が売りだ。Thunderbolt 5ポート3基に加え、USB-C 10Gb/s×5とUSB-A 10Gb/s×5を装備。業界初のデュアルUSBコントローラー採用で、USB帯域幅を従来の2倍に拡大している。
ネットワーク接続では10GbEイーサネットを搭載し、大容量ファイル転送がTS4比で4倍高速化。DisplayPort 2.1対応により8K解像度出力も可能で、クリエイター向けのワークフロー改善が期待できる。前面ポートの36W高速充電機能はApple Vision Proのバッテリー充電にも最適だ。
TS4からの進化点比較
新旧モデルの主な差異は以下の通り:
- Thunderbolt帯域幅:40Gb/s → 120Gb/s(最大)
- PCIeパフォーマンス:32Gb/s → 64Gb/s
- ホスト充電:98W → 140W
- イーサネット:2.5GbE → 10GbE(TS5 Plusのみ)
価格面ではTS5が369.99ドルとTS4より10ドル安く設定されている。TS5 Plusは499.99ドルと高価格だが、プロユーザーにとっては投資価値があるスペックだ。
実際の使用感と互換性
早期アクセスレビューによると、Thunderbolt 5対応SSDを接続した際の転送速度が6,200MB/sを記録。これはMac miniの内蔵SSDと同等の性能で、動画編集作業が格段に快適になったとの声が上がっている。
互換性面ではTS5がUSB-Cデバイス全般に対応するのに対し、TS5 PlusはThunderbolt 3/4/5デバイスに限定される点に注意が必要だ。Apple Silicon搭載Macでは両モデルともmacOS 15以降が必要となる。
TS5とTS5 Plus、どっち買う?
一般ユーザーにはコスパに優れるTS5がおすすめだ。4Kマルチディスプレイ環境や高速ストレージ接続が必要な場合は、10GbEとDisplayPort 2.1を備えるTS5 Plusが最適。どちらもThunderbolt 5の未来を見据えた設計で、少なくとも5年は現役で使えるスペックを備えている。
現在CalDigit公式サイトで予約受付中で、米国での発送は4月下旬から開始を予定。初期ロット限定でThunderbolt 5対応ケーブルが同梱されるキャンペーンも実施されている。
日本の公式サイトではTS5 Plusが86,900円と案内されているが、発売時期は不明。「入荷待ち」と掲載されている。