Caldigit、合計15ポートに拡張可能な「Thunderbolt 3」ドック「TS3 Plus」を発表
Caldigitは、「Thunderbolt 3」ポート経由で合計15ポートに拡張可能なMacBook Pro用ドック「TS3 Plus」を発表した。
「TS3 Plus」は7つのUSBポート、デュアルディスプレイ接続、SDカードリーダー、光デジタルオーディオ、85Wノートブック充電など、「Thunderbolt 3」ドックで最大の15個のインターフェイスを備えている。
日本では2月以降予約を開始し、出荷は3月以降を予定。0.5メートルの「Thunderbolt 3」ケーブル付きで税込32,184円で販売するとのこと。
USB 3.1 Gen.2(10Gb/s)を備えた唯一のドック
これまで「TS3 Lite」「TS3」と発表してきたCalDigitだが、上位版ドックとして「TS3 Plus」が登場。
拡張可能なポートは下記の通り:
- Thunderbolt™ 3 (40Gb/s) x 2
- 85W Mac & PC ノートブックの充電
- USB 3.1 Type-A (Gen.1 5Gb/s) x 5
- USB 3.1 Type-C (Gen.1 5Gb/s) x 1
- USB 3.1 Type-C (Gen.2 10Gb/s) x 1
- SDカードリーダー (UHS-II) x 1
- DisplayPort x 1
- 光デジタルオーディオ (S/PDIF) x 1
- アナログオーディオ入力 x 1
- アナログオーディオ出力 x 1
- ギガビットイーサネット x 1
特徴は、超高速SSDストレージデバイスの性能を利用するための「USB 3.1 Gen.2」を備えていること。最大転送速度10Gb/sとなっているため、Mac本体に外付けSSDを接続して使う場合、転送速度を犠牲にする心配がない。
本体の正面に「SD4.0(UHS-II)」対応のカードリーダースロットが用意されている点も魅力的。SDカードのUSB-Cアダプタを都度用意する必要がなくなるのはありがたい。
85Wの充電にも対応し、MacBook Proの15インチモデルでもフルスピードに近い速度で充電可能(15インチモデルは87Wを必要とする)。13インチモデルであれば全く問題ない。
最新のMacBook Proで廃止された光デジタルオーディオも復活している。
「TS3 Lite」「TS3」「TS3 Plus」の性能比較
これまで発表されてきた「TS3 Lite」「TS3」と「TS3 Plus」のポートや性能を比較すると、下記の通り:
TS3 Lite | TS3 | TS3 Plus | |
---|---|---|---|
使用用途 | ポート拡張 | ポート拡張+本体充電 | ポート拡張+本体充電 |
「Thunderbolt 3」ポート数 | 2 | 2 | 2 |
最大出力可能解像度 | 5K (5120 x 2880) @60Hz | 5K (5120 x 2880) @60Hz | 5K (5120 x 2880) @60Hz |
13/15インチ型MacBook Pro との互換性 | ◯ | ◯ | ◯ |
Windows Thunderbolt 3 PC との互換性 | ◯ | ◯ | ◯ |
最大スループット | 40Gb/s | 40Gb/s | 40Gb/s |
最大供給可能電力 | 15W | 85W | 85W |
USB 3.1 Type-A ポート数 | 2 | 3 | 5 |
USB 3.1 Type-C ポート数 | 1 | – | 1 |
USB 3.1 Type-C Gen.2 ポート数 | – | – | 1 |
DisplayPort ポート数 | 1 | 1 | 1 |
HDMIモニタ出力 | ◯ | ◯ | ◯ |
DVIモニタ出力 | ◯ | ◯ | ◯ |
4Kモニタ2枚出力 | ◯ | ◯ | ◯ |
eSATA ポート数 | – | 2 | – |
ギガビットイーサネット | ◯ | ◯ | ◯ |
オーデイオ イン/アウト | ◯ | ◯ | ◯ |
光デジタルオーディオ | – | – | ◯ |
SDカードリーダー (UHS-II) | – | – | ◯ |
縦置き・横置き対応 | ☓ | ◯ | ◯ |
こうして拡張可能なポートを比較してみると、やはり「TS3 Plus」は上位モデルと言うだけあり、他の2モデルにはないポートも備え、ポート数も多い。
「TS3」と比較しても「USB 3.1 Type-C Gen.2」ポートや「SDカードリーダー (UHS-II)」の搭載、「USB 3.1 Type-A」のポート数、光デジタルオーディオの対応などの点において優れていると言える。
MacBook Proのデスクトップ化に役立つ存在
「TS3 Plus」はMacBook Proをデスクトップ化する際に役立つ、非常に魅力的な製品。ポート数が大幅に拡張できるため、周辺機器を多数接続する人には特にオススメ。
「Thunderbolt 3」ドックの最大の魅力は、ケーブル1本で本体を充電しながらもポートを拡張し、接続している場合はディスプレイまで出力してくれること。僕の場合は「LG UltraFine 5K Display」を2枚出力しているため、必然的に2本目のケーブルが必要になるが、4Kディスプレイ2枚であればケーブル1本ですべてが完結するのだ。
普段持ち運ぶ時はMacBook Pro1台でこなし、自宅やオフィスに帰った時はケーブルを1本繋げると外付けドライブが自動的に認識され、ディスプレイが出力され、マウスと外部キーボードが利用可能になり、お気に入りのデスクトップスピーカーから音楽を流しながら作業を開始できる。このスマートさは、ドックがあるからこそ実現できる。
僕は「TS3 Lite」を長らく愛用しているが、僕の作業環境はこれがないと完成しないと言っても過言ではないほど、重要な存在となっている。事足りているが、「TS3 Plus」に用意されているSDカードリーダーや5つのUSBポートは魅力的。
「TS3 Plus」の価格は下記の通り:
TS3 Plus(0.5メートルの「Thunderbolt 3」ケーブル付き) | 44,820円 |
TS3 Plus(1.0メートルの「Thunderbolt 3」ケーブル付き) | 47,358円 |
TS3 Plus(2.0メートルの「Thunderbolt 3」ケーブル付き) | 48,546円 |
値は張るが、あると間違いなく便利。MacBook Proをデスクトップのように自宅やオフィスで活用している人は購入を検討してみるべし!