【レビュー】「Caldigit TS3 Plus」ーーMacBook Proを合計15ポートに拡張可能なUSB-Cドック
Macのデスクトップ化に役立つ周辺機器、「USB 3.1 Gen.2」ポートを搭載し最大転送速度10Gb/sを実現
僕はMacBook Pro(2017)をメインマシーンとして使用しているが、自宅では4Kディスプレイ「27UK650-W」を2枚使用してデスクトップマシーンのように使用している。
最新のMacBook Proで書斎には有線LANを引き、スピーカーを繋ぎ、それぞれのディスプレイに出力するためには何かしらのUSB-Cハブやドックが必要。これまで僕は「CalDigit TS3 Lite」を使用していたが、「LG 5K UltraFine Display」を使わなくなった関係で、MacBook Pro本体を充電しながらディスプレイを出力できるドックが必要になった。
そこで登場したのが「CalDigit TS3 Plus」。サンプルとして提供していただき、かれこれ数ヶ月以上は使っているが、MacBook Proに足りないポートがすべて揃っている、据え置き用USB-Cドックとしては最強ではないかと思いながら愛用している。
非常に気に入っているので、その魅力を紹介する!
縦置きも横置きも可、拡張性の高さとポート性能が魅力
目次
「Caldigit TS3 Plus」に搭載されている拡張可能なポート一覧
Caldigitは他にも「TS3 Lite」「TS3」などのUSB-Cドックを提供しているが、「TS3 Plus」はこれらの上位版モデル。拡張可能なポートは下記の通り:
- Thunderbolt 3 (40Gb/s) x 2
- 85W Mac & PC ノートブックの充電
- USB 3.1 Type-A (Gen.1 5Gb/s) x 5
- USB 3.1 Type-C (Gen.1 5Gb/s) x 1
- USB 3.1 Type-C (Gen.2 10Gb/s) x 1
- SDカードリーダー (UHS-II) x 1
- DisplayPort x 1
- 光デジタルオーディオ (S/PDIF) x 1
- アナログオーディオ入力 x 1
- アナログオーディオ出力 x 1
- ギガビットイーサネット x 1
実際に製品を見ながら紹介する。こちらが表側となっていて、上からSDカードリーダー、アナログオーディオ入力、アナログオーディオ出力、「USB 3.1 Gen.1」の「Type-C」コネクタ、「USB 3.1 Gen.1」の「Type-A」コネクタが用意されている。
少々分かりづらいが、下2つのUSBポートはUSB-CかUSB-Aという違いであり、データ通信速度は同じ「USB 3.1 Gen.1」仕様。表向きに用意されていることによって、ちょっとしたUSBドライブの接続やiPhoneのバックアップを取る時などに使うことができて、便利だ。
一方、裏側はこの通り、ポートで充実している。左上からギガビットイーサネットポート、光デジタルオーディオポート、「USB 3.1 Gen.2」ポート、「USB 3.1 Gen.1」の「Type-A」ポートが4つ、「Thunderbolt 3」ポートが2つ、DisplayPortポートが1つ、そして電源端子となっている。
裏側の特徴は、超高速SSDストレージデバイスの性能を利用するための「USB 3.1 Gen.2」を備えていること。最大転送速度10Gb/sとなっているため、Mac本体に外付けSSDを接続して使う場合、転送速度を犠牲にする心配がない。
本体のサイズは131.0mm x 40.0mm x 98.44mm、重さは0.47kg。性能やポート数の割には非常にコンパクトであると思っているが、電源アダプタが本体と同じぐらい大きいので要注意。なお、僕が使用した電源コードは3ピン仕様であるため3ピン→2ピン変換アダプタが必要だったが、日本製のものはアダプタが同梱されているとのこと。
「CalDigit TS3 Plus」は立てて使うことも、横向きにして使うことも可能。立てて使う場合、底面には滑り止めとして機能するゴム素材が用意されている。僕の場合は横向きにして使っているため、同梱されている取り付け型のゴム足をはめ込み、設置している。
「USB 3.1 Gen.2」ポートによる転送速度を検証する
実際にどれほど転送速度が変わるのか。「SanDisk Extreme900」を貸し出していただき、実際に転送速度を試してみることに。
まず、こちらが表側にある「USB 3.1 Gen.1」ポートに接続した際の読み書き速度。書き込み速度が316MB/s、読み込み速度が347.7MB/sを記録している。
続いて裏側にある「USB 3.1 Gen.2」ポートに接続した場合がこちら。書き込み速度は471.9MB/s、読み込み速度は744.3MB/sと飛躍的に転送速度が向上していることが分かる。
僕自身は外部ストレージをバックアップ以外で使用していないが、デスクトップマシーンとして使用する際に大容量の外部ストレージにパフォーマンスを落とさずにアクセスしたい場合、このポートは非常に役立つ。
「Caldigit TS3 Plus」の設置例と活用方法
僕が「CalDigit TS3 Plus」に繋いでいるのは4Kディスプレイ「27UK650-W」2枚、有線LANケーブル、スピーカー。正直、ポートが有り余っているのでもっとガツガツ使いたいところではあるが、今のところこの構成で十分。
実際に使っていて「CalDigit TS3 Plus」の唯一の欠点であると感じるのは、通常のオーディオケーブル用端子が表側にあること。結果的に下記写真のような状態で使わなければならない。
本体背面側には光デジタルオーディオ用の端子があるが、僕が使用しているスピーカーは「Bose Companion 20」。通常のスピーカーケーブルを使用しているため、表側から挿すしかない状態だ。「CalDigit TS3 Lite」は裏側にあったので、その点は良かった。
ただし、それ意外の点は非常に気に入っているため、「HyperJuice 80W USB-C チャージャー」と並べて机の中央に配置。
その上に「Satechi アルミニウム モニタースタンド」で覆い、目に見えないように。手前に「Magic Mouse 2」が置いてあるのは、万が一「Logicool MX Master」の電池が突然切れてしまった時に作業を中断しなくても済むように、予備として。
我ながら絶妙な配置だ。SDカードスロットも僕は全く使用せず、USB-C対応CFカードリーダー「MR3C-AP010」を使っているため、不要。
一時期、表側のUSB-Cポートに挿したままの状態にしていた時期もあったが、デスクの横にSatechi製の縦型スタンドを使って立て掛けているMacBook Proに直接挿した方が使い勝手が良いことに気づき、外した。
表側のUSB-Aポートを使用してUSBハブを置いていた時期もあったが、これもまたあるだけで全く使わなかったので外した。
その結果、僕のMacBook Pro(2017)は1本の「Thunderbolt 3」ケーブルを挿すだけでこれらのディスプレイを出力し、スピーカーから音が鳴り、有線LANに接続して爆速のインターネットが利用できるようになる。
Macに不足しているポートを拡張子デスクトップ化するには欠かせない周辺機器
「CalDigit TS3 Plus」はたった1本のケーブルで僕のMacBook Proをデスクトップマシーンに変えてくれるUSB-Cドック。少々高価ではあるが、自宅の作業環境を用意する上でこれ無くして成り立たない。
標準モデルである「Caldigit TS3」という選択肢もあるが、高速SSDを外部ストレージで使用する場合は「USB 3.1 Gen.2」ポートがあるとより理想に近い作業環境を構築できるはず。同ポートは上位モデルである今回紹介した「CalDigit TS3 Plus」限定なので、必要とする人は選ぶモデルを間違えないように!
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