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新型Mac Pro、メモリとストレージが拡張可能か。”M2 Extreme”搭載は断念?

Mac miniの上位モデルも未だにIntelチップ、「2年以内にAppleシリコンチップへ完全移行」は未達成

Alessio zaccaria mapj9V5WgI unsplash

Appleが開発中のAppleシリコンチップを搭載した新型Mac Proは、メモリやストレージなど外部コンポーネントの拡張できる可能性がある。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏は最新ニュースレターMac Proの開発が遅れていると指摘。当初宣言していた「2年以内にIntelチップからAppleシリコンチップへ移行」できていない原因として、搭載チップの計画変更を挙げている。

新型Mac Proは当初、2つのM1 Maxチップ(後のM1 Ultraチップ)と、4つのM1 Maxチップに相当する構成が検討されていたが、M2シリーズの採用に計画を変更。「M2 Ultra」チップと「M2 Extreme」チップ(M2 Ultra ×2相当の性能)の構成で進められていたという。

M2 Ultra」チップは24コアCPU、76コアGPU、最低でも192GBのメモリを搭載可能な仕様と見られており、「M2 Extreme」は単純計算でそれぞれが2倍になる。48コアCPUと152コアGPUを搭載したモンスターマシーンが登場する可能性があったが、Mark Gurman氏は「最上位チップの計画を断念した可能性が高い」と伝えている。

理由は大きく分けて2つ。1つ目は、価格M1 Ultraの最上位構成(20コアCPU、48コアGPU、32コアニューラルエンジン)の米国価格は4,999ドル。Mac Proの最小構成価格は5,999ドルから。利益率ではなくマーケティング的に価格を設定することで知られるAppleは、新型Mac Proの「M2 Extreme」モデルを最低でも10,000ドル以上に設定せざるを得ない。非常に限られた需要になると予測され、開発費用に見合わない

2つ目は、開発の複雑さと製造ラインへの影響。実質的にM2 Maxチップを4つ繋ぎ合わせたチップの開発と製造は、難易度が高い。需要が限られた製品で製造ラインを確保するより、需要の高い製品向けに空けておく判断もあったとされる。

IntelからAppleシリコンへの移行を待つモデルは、Mac Proだけではない。Mac miniの上位モデルも、未だにIntelチップを搭載したままだ。M2チップM2 Proチップの構成で開発が進められており、2023年に発表されると予測している。

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更新日2024年03月16日
執筆者g.O.R.i
コメント(2件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:662053)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:655908)
    GPUがどうなるかが気になる。Mシリーズ内蔵GPUだとこのままスケールしてもハイエンドディスクリートチップには到底太刀打ち出来なさそうだからハイエンドでもお得意の電力効率のグラフ出すのかなぁ。

    M2UltraのGPUが76コアで27.4TFLOPSくらい(M2が10コア3.6TFLOPS)になりそうなので、スペック上だと単体のW6900Xよりも良い計算になりますね。

  2. 通りすがりの読者(コメントID:655908)

    GPUがどうなるかが気になる。Mシリーズ内蔵GPUだとこのままスケールしてもハイエンドディスクリートチップには到底太刀打ち出来なさそうだからハイエンドでもお得意の電力効率のグラフ出すのかなぁ。

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