【レビュー】「NYA-EVO FJORD 36/60-C」ーー北欧デザインのガチ向けカメラバッグ
定期的にクラウドファンディングサービスに登場する、新しいバックパックをチェックする趣味を持っている僕だが、今回紹介するのは以前取り上げた、北欧デザインのカメラバッグ「NYA-EVO FJORD 60-C」。
実物がどうなのか気になったので、「NYA-EVO FJORD 60-C」および「NYA-EVO FJORD 36」のサンプルをそれぞれ一時的に貸し出して頂いた。使ってみた結果、僕が普段用として使うには少し大きすぎたものの、カメラバックパックとしては見た目も良く、カメラ機材を持ち運ぶ上で使い勝手の良い製品だと感じた。
早速紹介する!
「NYA-EVO FJORD 60-C」をチェック
外観・デザインをチェック
「NYA-EVO FJORD 60-C」は最大60リットルもの容量を収納できる、アウトドアシーンでの利用を念頭に置いた多機能カメラバッグ。限界まで詰め込めば60リットルまで入るが、通常は44リットルというサイズで利用できる。
僕は日頃から45リットルのバックパックを背負っているので44リットルなら普段使いもできる、と確認していたのだが、実物を見た結果、さすがの僕でも大きすぎると感じた。
大きいと感じる理由の1つに形状がある。僕が普段使っているバックパックは横幅がそれなりにあるのだが、「NYA-EVO FJORD 60-C」は細長く作られているため、シュッとしている。
耐水性の高い素材に加えてアルミフレームを内蔵していることもあり、常に縦長の状態が保たれ、容量に対して大きく見えるという印象を受けた。
普段持ち運ぶには大きすぎるとは言ったものの、個人的にはこの形は大容量バックパックの理想だと思っている。横幅があるとバランスが取りづらくなり、重い荷物を持ち運ぶ際に肉体的な負担にいもなる。
実際、登山用バックパックは縦長い形状をしているものが圧倒的に多い。
バックパックを背負った時の見た目も細長い方が良い。「NYA-EVO FJORD 60-C」はわずかに逆三角形のウェッジ型になっている点もお気に入りポイント。
見た目だけではなく、重い荷物を快適に運ぶことを想定したデザインもしっかり考えられている。厚さ2cmの高密度EVAウエストベルトが用意され、肩だけでなく腰に負荷を分散できるため、カメラ機材を長距離持ち運ぶ場合は必須。
ベルト自体も中心部に近い位置に縫い付けられているため、腰をしっかりと覆って荷物を支えることができ、付け心地は非常に良かった。重さの大部分を腰で支えられているような印象を受けた。
ショルダーストラップも厚さ2cmもある高密度EVAストラップを採用。背中部分にも厚さ2.5cmの高密度EVAバックパネルが使われている。
ショルダーストラップは高さを変えることができるため、身長によって自分に背負い心地に調整できる。
どんなに良いカバンでもストラップやクッションがイマイチだと全否定しがちな僕だが、「NYA-EVO FJORD 60-C」の各ストラップやパネルには大満足。
もちろん、これほどの大容量なのでロードリフターも用意されている。
荷物を肩に寄せることができ、背負心地をより良くすることができるので、僕は重宝している。今使っているバックパックがリニューアルされ、ロードリフターが付いただけで買い替えたぐらいには、ロードリフターの有無は背負い心地に影響すると思っている。
各ポケットをチェック
それでは「NYA-EVO FJORD 60-C」の各ポケットを紹介する。一番上がロールトップ。これは他のポケットとは完全に独立した存在となっていて、濡れた服などを収納することができる。僕の場合、小さく折り畳んだアウターなどをここに常時入れておくことによって役立てていた。
外側のポケットには小分けができるポケットがいくつか用意されている。置くにはPCポケット、手前にはタブレットや書類が入りそうなポケット、そのさらに手前には2つポケットが用意され、蓋の部分にメッシュポケットがある。
PCポケットは特に中身を保護するような仕組みはなく、裏地はメインポケットの裏となっているため、本体をそのまま入れるのは危険。必ずハードケースに入れた上で持ち運んだ方が良いだろう。
ロールトップの下にはカメラ以外の荷物を収納するスペースが用意されている。ロールトップとは独立しているため、相当量の荷物が入る。
写真では少し見づらいが、蓋の部分(左手で抑えている部分)にはメッシュポケットが用意され、防水カバーが入っていた。防水カバー以外も入れる余裕があったので、僕はプロテインバーなどを入れていた。
「NYA-EVO FJORD 60-C」はカメラバッグ。当然、機材を入れるための専用ポケットが用意され、背中側からアクセスする仕組みとなっている。これは賛否両論あるかもしれないが、僕はバックパックから出し入れしながら使うことはないため、この位置で問題ない。
このポケットにはS/M/Lの3種類に最適化された収納ケースが収まる仕組みとなっていて、それぞれ試してみたが、僕の機材量ではSサイズでも十分。レンズ、ストロボ、ドローンなどを持ち運ぶようなガチ勢であればLサイズが良さそうだ。
カメラ機材用ポケットはカメラ以外の荷物を収納するスペースとは区切られているが、その区切りは面ファスナー(マジックテープ)で固定されているだけなので、使おうと思えば1つの大きなポケットとして使うこともできる。
今回撮影してくれたぱくたそのすしぱくさんは特にその点に惹かれたと言っていた。一般的なバックパックは三脚をカバンの中に入れたい場合、高さが足りないため折り畳んでも収納できないことが多いが、「NYA-EVO FJORD 60-C」の高さがあれば十分収まるという。
ポケットの蓋にはジップ付きのポケットが上下に2つ用意されている。小物を入れることができる。
「NYA-EVO FJORD 60-C」に関する動画も作っているので、下記からどうぞ!
「NYA-EVO FJORD 36」をチェック
いくら44リットルから使えるとは言え、いくら何でも大きすぎる、という人もいるはず。でも旅行や仕事でカメラ機材を安全に持ち運べる、ちょうどよいバックパックが欲しい、と。
そこで「NYA-EVO FJORD 60-C」と同時に予約の受付を行っているのが「NYA-EVO FJORD 36」。「60-C」が登場する前に発表されていたモデルとなっていて、ロールトップもなくストラップシステムも多少簡易的ではあるが、カメラバッグとしては十分。
サイズ感も60リットルモデルに比べるとコンパクトで普段使いもしやすい。もちろん、荷物がなければ圧縮できるので、普段も使うがカメラ機材を持ち運ぶ時にも使うバックパックが欲しい、という人には良い選択肢になるはず。
もちろん大きいモデルと同じくウエストベルトが用意されている。このモデル独自の特徴として、ウエストベルトにポケットが用意されている。地味に便利!
それ以外の基本的なデザインは60リットルモデルと同じ。カメラ収納ポケットも背面からアクセスし、独立した収納ポケットもある。ロールトップはなく、ショルダーストラップも厚みがないものの比較的快適だった。
こちらも動画を用意しているので、参考にどうぞ!
予約購入はMakuakeから
「NYA-EVO FJORD 60-C」と「NYA-EVO FJORD 36」、どちらを選ぶかと聞かれたら、間違いなく大きい方を選ぶ。普段使いには大きく、パソコンが単体で持ち運ぶにはクッション性が欠けるという難点はあるものの、ストラップのクッション性やデザイン、そしていざという時にいくらでも入る収納力に惹かれた。
僕の周りではガチ勢のカメラマンも少なくなく、エクストリームな環境で撮影する人も多いので、機材を安全に持ち運ぶことができる「NYA-EVO FJORD」シリーズは検討してみても良いかもしれない!
「NYA-EVO FJORD 60-C」と「NYA-EVO FJORD 36」はMakuakeで予約受付中。記事執筆時点で残り23日となっているので、欲しい人は早めにどうぞ!