Ankerの3-in-1ロボット掃除機が55%オフで3万円台。買うべき人を理詰めで考えた
ロボット+スティックが1台で完結、吸引力30,000Paの「掃除の最適解」が過去最安値

Anker Eufy Robot Vacuum 3-in-1 E20が現在、55%オフとなる39,990円で販売中だ。過去最安値を更新している。
このモデルは、ロボット掃除機とスティック型掃除機が一体化した3-in-1モデル。ロボット掃除機単体では掃除し切れない部分をスティック型掃除機で賄えるため、実際に僕が実家に送り込んだところ、両親に大変喜んでもらえた。しかし一方で、ロボット掃除機としての性能は「エントリーモデル系」と言っても過言ではない。床拭き機能もない。ただし吸引力は8,000Paと強力。スティック型掃除機時の吸引力にいたっては30,000Paと超強烈だ。手に吸い付くほどの威力がある。

この商品を誰におすすめするべきか、理詰めで徹底的に考えてみた。
この価格設定がどれだけ異常か
まず前提として、この商品の「お得度」を理詰めで整理する必要がある。LiDAR搭載ロボット掃除機(自動ゴミ収集付き)の相場は、安くても5〜6万円。30,000Pa級の強力スティック掃除機の相場は、2〜4万円だ(DysonやSharkの型落ち、またはAnkerの上位モデル)。
つまり本来なら8〜10万円で揃える「ロボット+スティック」のセットアップが、半額以下かつ「設置スペース1台分」で完結する点が最大の論理的メリットだ。これは控えめに言って「バグ」である。
買うべき人①:1LDK〜2LDKマンション住まいのミニマリスト
最も強く推奨されるのは、この層だ。彼らの課題は明確である。ロボット掃除機とスティック掃除機、両方の充電ステーションを置く場所がない。しかし、ロボットだけでは部屋の隅や家具の隙間、ソファの上の掃除ができない。
本機は1つのドックで両方の役割を果たす。占有面積の最小化が実現できる上、LiDAR(レーザー)搭載のため、複雑な家具配置のマンションでも効率よく間取りを学習して動作する。「エントリーモデル」と言ったが、実はLiDARナビゲーション搭載という点でハイエンドと同等の機能を持つ。
さらに吸引力30,000Paの意味を考えてほしい。これは一般的なコードレス掃除機の「強」モードと同等以上だ。ロボットが取り残した四隅の埃を、週末にサッと吸い取るのに十分すぎるスペックである。

買うべき人②:実家の両親への親孝行層
僕が実家に送った判断は、論理的に大正解だった。高齢になると重い掃除機を持って家中を歩くのが辛い。かといってロボット掃除機だけでは、「掃除した気にならない(高いところや隙間が残る)」という心理的不満が残る。
「基本はロボットにお任せ、気になるところだけハンディで」という運用が可能になる。タワー(収集ステーション)がゴミを吸い上げるため、親御さんが毎回ダストボックスを掃除する必要がない(最大75日間)。これは高齢者にとって大きなメリットだ。
操作の単純化も重要だ。「あれこれ使い分ける」必要がなく、1箇所に戻せば全て充電・ゴミ収集されるシンプルさが高齢者に刺さる。
買うべき人③:ペットを飼い始めたばかりの世帯
抜け毛がすごく、ロボット掃除機が必須。しかし、キャットタワーやソファの上、ペットベッドの毛はロボットでは取れない。高い掃除機を買う予算はまだない。そんな層に刺さるはずだ。
このモデルはブラシに「毛がらみ除去」のコーム機能がついており、ペットの毛に強い設計となっている。30,000Paという数値は、ソファにこびりついたペットの毛を繊維から吸い出すためのスペックだ。普通のハンディ掃除機(5,000〜10,000Pa程度)では太刀打ちできない。
「エントリーモデル感」はメリットでもある
「水拭きなし」「ロボットとしてはエントリー」と言ったが、この価格帯でこの機能を割り切ったことこそが、逆に「故障リスクの低下」と「メンテナンスの楽さ」に繋がっている。
水拭き機能付きの安価なロボットは、カビの発生や水漏れ、パッドの生乾き臭など、実はメンテナンスが大変だ。「掃除機機能だけ」に絞ることで、メンテフリー(ゴミ収集パックを捨てるだけ)を実現している。
また、同時使用不可であることは「バッテリー管理の一元化」と捉えればメリットになる。バッテリーが1つなので、将来的なバッテリー交換コストも1つ分で済む。
最も理にかなった掃除の完全自動化システム

この商品は「最高スペックのロボット」を求める人には向かない。しかし「最も賢く、安く、家全体を綺麗にしたい人」にとっては、現在Amazonにある全商品の中で最も理にかなった選択肢だ。
ロボット掃除機の弱点は、ロボット掃除機では解決できない。どんなに高いロボット掃除機を買っても、階段、ソファ、棚の上は掃除できない。だから結局スティック掃除機が必要になる。
別々に買うと、場所も予算も2倍かかる。ロボット(5万)+スティック(3万)=8万円。場所もコンセントも2つ必要だ。E20なら39,990円。コンセントは1つ。
これは「合体ロボ」ではない、「掃除の最適解」だ。「80%の床掃除」はロボット(8,000Pa)に任せ、「残り20%の気になるところ」は人間が最強パワー(30,000Pa)で仕留める。この役割分担を1台で完結させるシステムである。
55%オフは「在庫処分」か「認知拡大」のための出血価格だろう。この機を逃すと、次はいつこの価格で「掃除の完全自動化+補完システム」が手に入るかわからない。自信を持っておすすめできる案件だ。
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