Firefox 54、限られたRAMでも滑らかに動作するように メモリ使用量はSafariやChromeよりも優秀
Mozillaは6月13日、最新バージョン「Firefox 54」がマルチプロセスに対応し、メモリの使用量を大幅に削減することに成功したことを発表している。独自の調査によると、「macOS 10」においてはChromeよりもRAM使用量が少ないことは当然のこと、Safariよりも少ないことを明らかにした。
他にも旧バージョンと比較して動作が高速化され、クラッシュする頻度が減り、ウェブサイトの表示がよりスムーズになっているとのこと。Facebookのニュースフィードのようなデータ通信量の多いページでも快適に閲覧することができるという。
導入したマルチプロセスの仕組み「E10s」を解説したMedium投稿によるとRAMが8GB以下のコンピューターでは特に力を発揮するとのこと。
では、最新のFirefoxはこれをどのように実現しているのだろうか。
プロセス数を4つに制限することでRAM使用量を削減
ChromeはコンピューターのRAMを食い潰すことであまりにも有名。それでも離れられないのは快適なブラウジング体験と便利な拡張機能があるから。
「Firefox 54」が導入したマルチプロセス仕様はChromeでも導入されているもの。ただ、大きくことなるのは、Chromeは1つのタブに対して1つのプロセスを使用する仕組みであるのに対し、Firefoxは最大4つのプロセスしか使用しない仕組みになっているということ。
つまり、Firefoxは最大4つのプロセスで開かれているタブを処理するため、RAMの使用量が肥大することを防ぐことができているそうだ。
4つにした理由は「丁度良いから」と説明されている。制限されているからこそメモリ使用量を抑えることができ、RAMが8GB以下のマシーンではブラウザにメモリを占有されることなく快適に他の作業も並行して行うことができるようになる。
RAMが8GB以上あるマシーンはこのプロセス数を「about:config」で増やすことも可能。タブを無限に開きすぎるがゆえにメモリ使用量がとんでもないことになってしまう人は「Firefox 54」でマルチプロセス数を調整しながら使用すれば幸せになれるかもしれない。
(via MacRumors)