画面搭載の新型HomePod、WWDC後に量産開始か
スマートホームハブとして機能するiPad風デバイス、Apple Intelligence開発の遅れが影響か
Appleのサプライチェーンに詳しいアナリストのMing-Chi Kuo氏は、画面を搭載した新型HomePodが2025年第3四半期に量産を開始するとの見方を改めて示した。これはAppleの年次開発者会議WWDCが例年6月に開催されることを考慮すると、WWDC後の生産開始を意味している。
Three months ago, I predicted that mass production of the new display-equipped HomePod would slip from 1Q25 to 3Q25 (after WWDC) due to software development issues. Beyond Apple Intelligence, the issues also involve ensuring the HomePod’s interface aligns with new OS updates… https://t.co/wg4EazzTW3
— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) March 12, 2025
スマートホームハブとしての新機能
Kuo氏が言及しているのは、Appleが開発中と噂されるスマートホームハブだ。このデバイスは正方形のiPadのような画面を特徴とし、HomePodに似たスピーカーベースに取り付けるか、壁に取り付けて使用できるとされている。
当初、Kuo氏はこの画面付きHomePodが2025年第1四半期に量産を開始すると予測していたが、「ソフトウェア開発の問題」により製造が延期されたという。特にApple Intelligenceの開発が関係していると指摘している。先週、Appleは昨年のWWDC 2024でプレビューしたよりパーソナライズされたSiriの新機能について、「予想よりも時間がかかっており、今後1年以内に展開する」と発表した。スマートホームハブも同様の理由で延期されたと考えるのは自然だろう。
延期の理由とソフトウェアの整合性
Kuo氏によると、延期のもう1つの理由は、デバイスのインターフェースをiOS 19を含む今後リリースされるソフトウェアアップデートと整合させる必要があるためだ。これはAppleが噂するvisionOSに似たソフトウェアの刷新計画に関連している可能性がある。この刷新はスマートホームハブで予想される全く新しい「homeOS」オペレーティングシステムにも拡張される可能性がある。
予想される仕様と機能
Appleのスマートホームハブは6インチまたは7インチのディスプレイを搭載し、A18チップを搭載すると噂されている。ユーザーはこのデバイスを使ってスマートホームアクセサリの制御、FaceTimeビデオ通話、家の中の部屋間でのAppleのインターコム機能などを利用できるようになるという。さらに、Apple設計のカメラを搭載し、ホームセキュリティシステムとしても機能する可能性もある。
現時点では、このホームハブが2025年後半に発売されるのか、それとも延期によって2026年までずれ込むのかは不明だ。