Google Chrome、標準でアドブロッカー(広告ブロック)機能を実装へーー2018年から
Googleは6月2日、「Google Chrome」に標準でアドブロッカー(広告ブロック)機能を実装する計画を正式に認めた。2018年初頭に反映される予定。
以前WSJが報じていた通り、ウェブ上の広告すべてが廃止されるのではなく業界団体「Coalition for Better Ads」が設定した基準や条件を満たさない広告が非表示になる仕組み。
AdSenseを含むGoogleのアドネットワークから配信されている広告だとしても、これらの基準や条件を満たさない場合は表示されなくなるとのこと。
ユーザー体験を著しく低下すると判断される広告の一例
では具体的に「ユーザーエクスペリエンスを損なうと判断された一部の広告」とは一体どのような広告のことを指すのだろうか。Coalition for Better Adsが公開している「The Initial Better Ads Standards」にユーザーが不利益を被るポップアップ広告や自動再生動画広告などについてまとめられていたので、紹介する!
ユーザー体験を損なうデスクトップ広告の一例
デスクトップの場合は、ポップアップ広告、音声つき自動再生動画広告、カウントダウンタイマー付きの全画面広告、画面下部を覆う追尾型広告の4種類が挙げられている。
カウントダウンタイマー付きの全画面広告は国内・海外ともに老舗の大手メディアが実施していることもあり、売上に少なからずインパクトがありそうだ。
ユーザー体験を損なうモバイル広告の一例
モバイルの場合は、ポップアップ広告、全画面広告、広告が画面を30%以上覆う広告配置、チカチカするアニメーション広告、音声つき自動再生動画広告、カウントダウンタイマー付きの全画面広告、全画面スクロール型広告、画面下部を覆う追尾型広告が挙げられる。
モバイルの方が種類が多いのは、デスクトップと比較して限られた画面領域だからこそ、広告の種類や配置によってユーザー体験が重要になるのではないかと考えられる。
また、最近はレクタングルサイズの広告を縦に連続で2枚並べるという配置をしているブログも多数散見されるが、これらは「広告が画面を30%以上覆う広告配置」に値するため、早めに配置変更を検討した方が良さそうだ。
なお、本機能は2018年2月15日から有効化されることが発表された。詳細は下記記事からどうぞ。