Pixel 8とPixel 8 Pro、実機をハンズオン。最新AI機能を一足先に試してきた
イベント直後より予約受付を開始し、10月12日（木）に発売を予定
Googleは10月4日、Made by Googleイベントにて最新フラグシップスマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」を正式発表した。Pixel 8はHazel、Rose、Obsidian の3色が用意され、価格は112,900円。Pixel 8 ProはBay、Porcelain、Obsidian の3色が用意され、価格は159,900円で販売する（いずれもGoogleストア価格）。
イベント直後より予約受付を開始し、10月12日（木）に発売を予定している。
両機種ともGoogle Tensor G3チップとTitan M2セキュリティチップを搭載。常時表示ディスプレイを採用しながら通常使用で最大24時間、スーパーバッテリーセーバー使用時で最大72時間の電池持ちを実現している。Google Tensorの高度な機械学習により、従来では不可能だった顔認証をアプリへのログインや支払いで利用可能になった。
Tensor G3チップはGoogle Pixel史上最もパワフルなチップとなっており、高度な画像処理と次世代の設計は、音声や動画の品質など、より多くの分野でGoogle AIのイノベーションを実現。写真内に映り込んだ不要なものを除外する「消しゴムマジック」に加えて、新たに動画の不要な音声を除外する「音声消しゴムマジック」が実装された。
グループ写真往年の課題である「みんながいい顔をしている写真が撮れない」問題にもAIを活用して解決した。新機能「ベストテイク」は、似ている写真を組み合わせることで、最適な表情を1枚の写真で置き換えることができる。過去に撮影された複数枚の写真があれば、Pixel 8またはPixel 8 Proを利用すればベストテイクを使い、理想のグループ写真に編集できる。
Pixel 8とPixel 8 Proの実機をハンズオンさせてもらったので、写真とともに紹介する。
Pixel 8
Pixel 8は6.2インチディスプレイを搭載し、Pixel 7に比べて一回りコンパクトになっている。ディスプレイサイズこそ小さくなったが、片手で持ちやすい収まりの良いサイズ感は片手ユーザーに歓迎されるだろう。
左がPixel 8、右がPixel 7
6.7インチのディスプレイは最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、スクロールやゲーミングにおいて違いを体感できそうだ。
サテン仕上げメタルフレームとポリッシュ仕上げ背面ガラスを採用しており、頑丈な設計とIP68 準拠の保護機能により、落下や水、ほこりに強くなっている。
左がPixel 8、右がPixel 7
Pixel 8 Pro
Goolgleは、Pixel 8 Proを「プロ性能を突き詰めたGoogleがつくったAIスマホ」と呼んでいる。ディスプレイはリフレッシュレートが1～120 Hzでインテリジェントに調整する仕組みを採用しており、応答性と電力の効率を高めている。
Google Pixel史上初めて温度計を搭載しており、身の回りのものの表面温度を測定できる。ただし体温などの測定には利用できない。現時点では開発者向けに開放される予定がないという。
温度計のUI
温度を計測している様子
PixelシリーズのProモデルといえば、カメラ性能だ。シャッタースピードやISO など高度なカメラ設定をRAWやJPEGで各レンズで使用できる「プロ設定」が実装されている。夜景モードのビデオ版「ビデオ夜景モード」では、Googleの高度なAIでノイズリダクションをかけ、概説を高めてくれる。さらにクラウドに動画をアップロードすることで色、明るさ、手ぶれ、画像の粗さを自動的に調整する「動画ブースト」機能も利用できる。
ビデオ夜景モードと動画ブーストは近日提供予定。動画ブーストはセルラー通信時の利用は任意となっており、Wi-Fi環境下のみ利用する設定が用意されている。動画をまるごとアップロードされるため、「無制限プランがおすすめ」と説明されていた。
