Google、Pixel 10シリーズを8月20日に発表へ！Tensor G5で革新的なAI機能を搭載か

Googleが2025年の新型Pixelシリーズ発表イベントを8月20日に開催することを正式に発表した。今回のイベントは昨年よりも1週間遅い日程で、ニューヨーク市で午後1時（東部時間）からスタートする予定だ。

Google Pixel event is official: August 20, just a few weeks before Apple. pic.twitter.com/DbyfMoo7MX

— Mark Gurman (@markgurman) July 16, 2025

Made by Google 2025では、「Pixelスマートフォン、ウォッチ、イヤホン、その他製品の最新情報」が発表されるとGoogleが予告している。昨年はカリフォルニア州マウンテンビューで開催されたが、今回は再びニューヨーク市での開催となる。

Pixel 10シリーズの全貌が明らかに

今回のイベントで発表が予想されるのは、Pixel 10、Pixel 10 Pro、Pixel 10 Pro XL、そしてPixel 10 Pro Foldの4機種だ。デザインはPixel 9シリーズとほぼ同じになると予想されており、ソフトウェアやAI機能により大きな焦点が当てられそうだ。

The Vergeによると、Pixel 10シリーズはこれまでよりも大幅に進化したAI機能を搭載し、ユーザー体験の向上に重点を置いた設計になるという。特に、カメラ機能やバッテリー性能の改善が期待されている。

Tensor G5でTSMCに製造パートナーを変更

Pixel 10シリーズの最大の注目点は、新しいTensor G5プロセッサーの搭載だ。Android Authorityによると、Tensor G5はTSMCの3nmプロセスで製造される初のGoogleチップとなり、これまで4年間続いたSamsungとの協業関係に終止符を打つ形となる。

• TSMCの3nmプロセスによる製造で、電力効率と性能が向上
• Googleが完全に自社設計したプロセッサー
• AI処理性能の大幅な向上が期待される
• バッテリー持続時間の改善も見込まれる

この製造パートナーの変更により、Pixel 10シリーズはiPhoneと同等の性能を持つプロセッサーを搭載できる可能性が高まった。TSMCの3nmプロセスは、AppleのA18チップでも使用されている最新技術で、電力効率と処理性能の両面で大幅な改善が期待される。

革新的なAI機能の強化

Pixel 10シリーズでは、これまで以上に進化したAI機能が搭載される見込みだ。9to5Googleによると、新しいAI機能はGoogle Calendar、Gmail、Maps、Chromeなど様々なGoogleアプリから情報を統合し、高度にパーソナライズされた体験を提供する。

これらのAI機能は、デバイス上でデータを処理することでプライバシーを保護しながら、ユーザーの行動パターンを学習して最適化された提案を行う。また、Android 16の正式版も同時に発表され、Material 3 Expressiveデザインシステムが採用される予定だ。

Pixel Watch 4とPixel Buds 2aも同時発表

スマートフォン以外では、Pixel Watch 4も発表される予定だ。Android Authorityによると、Pixel Watch 4は引き続き2つのサイズ展開で提供され、バッテリー容量の向上と健康管理機能の強化が図られる。

また、より手頃な価格帯をターゲットとしたPixel Buds 2aの発表も期待されている。Made by Google 2025イベントはYouTubeでライブ配信される予定で、日本時間では8月21日の午前2時から視聴可能だ。

Googleは今回のイベントで、これまで以上にAppleとの競争を意識した製品ラインナップを発表する可能性が高い。特にTensor G5の性能向上とAI機能の強化により、Pixelシリーズの市場での競争力が大幅に向上することが期待される。