iPadOS 18
iPadOS 18の新機能・対応機種
Apple公式
iPadOS 18の正式リリースはいつ?
Appleの最新OSは、WWDCで正式発表後、開発者向けベータ版やパブリックベータプログラム向けパブリックベータ版などを経て、秋に一般公開されるのが通例だ。
開発者向けのベータ版は基調講演の直後に配信開始。パブリックベータ版は例年、開発者向けのBeta 2と同時にリリースされる。今年は7月頃と案内されている。
iPadOSはiOSのiPad版ということもあり、新型iPhoneの時期に合わせて正式リリースされることが多い。例年であれば9月に新型iPhoneが発表された翌週、現地時間の月曜日に配信される傾向だ。2024年は9月17日に一般公開される。
iPadOS 18の対応機種
iPadOS 17のアップデート対応機種は、昨年から変更されている。iPad(第6世代)、10.5インチのiPad Pro、12.9インチのiPad Pro(第2世代)の3製品がアップデート対象外だ。
なおAppleの発表したAIシステム「Apple Intelligence」はM1以降のチップが必要となっており、現時点ではiPad miniやiPadは非対応。iPad AirとiPad Proも一部モデルは利用できない。
- iPad Pro(M4)
- 12.9インチiPad Pro(第3世代以降)
- 11インチiPad Pro(第1世代以降)
- iPad Air (M2)
- iPad Air (第3世代以降)
- iPad (第7世代以降)
- iPad mini (第5世代以降)
iPadOS 18注目の新機能や変更点まとめ
iOS 18の主要機能は、以下のとおり。すべての機能はApple公式のiOS 18プレビューページを確認してもらいたい。
待望の計算機アプリが登場。計算機能は「天才脳みその外注」
iPadOS 18には、待望の計算機アプリが登場した。iPhoneの計算機アプリの基本的なデザインを踏襲しながらも、Apple Pencilを使うことで利用できる独自の計算機能が実装されている。
手書きやタイプ入力で数式を書くと、瞬時に答えが表示される。グラフ機能も追加され、複雑な方程式の関係性を視覚的に確認できる。計算メモは、メモアプリの新しい計算メモフォルダからアクセスできる。
他にも単位換算機能で長さ、重量、通貨などを変換する機能が実装されている。
手書き文字を読みやすくする「スマートスクリプト」
「スマートスクリプト」は、Apple Pencilを使った手書きメモがリアルタイムで補正され、読みやすくなる新機能。手書きの文字をタイプ入力のように簡単に編集でき、より滑らかで自然な書き心地を提供する。
Apple Pencilを使って、簡単にスペースを追加したり、文章に取り消し線を入れたり、タイプ入力されたテキストを手書きとしてペーストすることもできる。
メモアプリでハイライトマーカーが使えるように
メモアプリでは5色の新しいテキストハイライトマーカーが利用できる。また見出しや小見出しの下でセクションを折りたたんで、メモの内容を整理できるようになった。
iPadのカスタマイズ性が向上
ホーム画面やコントロールセンターのカスタマイズ機能が充実し、アプリやウィジェットの配置、サイズ、表示スタイルを自由に設定可能になった。ユーザーは自分の使い方に合わせてiPadの外観を変更できる。
アプリアイコンやウィジェットはホーム画面のどの空いたスペースにも置くことができ、理想的なレイアウトを作れる。iOS 18と同様に、アイコンのカラーをライト、ダーク、色合いで表示できる。アプリアイコンの名前を表示されないオプションも用意されている。
コントロールセンターは、メディアの再生、ホームのコントロール、接続機能など、ユーザーが最もよく使うコントロールの新しいグループが用意され、画面を切り替えてアクセスする仕組みになった。
再設計された写真アプリ
写真アプリが大幅に再設計され、ライブラリが自動的に整理される。お気に入りの写真をピン固定し、カルーセル表示で特別な瞬間を毎日楽しむことができる。新しいコレクション機能も追加され、テーマごとに写真を簡単にブラウズできる。
メッセージ機能の強化
iMessageに新しいテキストエフェクトやアニメーションが追加され、メッセージの表現力が向上する。Tapback機能が強化され、メッセージのスケジュール送信も可能になる。
Safariのブラウズ体験向上
Safariが再設計され、重要な情報を簡単に把握できるハイライト機能が追加される。リーダー表示も改良され、読みやすさが向上し、より快適なブラウズ体験を提供する。
新しいプライバシーコントロール
iPadOS 18では、アプリのロックや非表示機能が追加され、プライバシーが強化される。
アプリの連絡先アクセスやBluetooth接続の管理も簡単になり、ユーザーの情報がより安全に保護される。連絡先のすべてのリストではなく、特定の連絡先へのアクセスを許可できる。
Apple Intelligence
Apple Intelligenceは、ユーザーが書くことを強化する新しい記述ツールを提供する。メール、メモ、Pagesなどで「書き直し」「校正」「要約」が可能になる。さらに、Image Playgroundで楽しい画像作成が簡単にでき、コミュニケーションや自己表現がもっと楽しくなる。
その他の新機能
キーチェーンを基盤にしたパスワード管理
新しいアプリでパスワードや確認コード、セキュリティアラートを一か所に安全に保存し、アクセスしやすくする。
SharePlayの強化
画面共有機能が強化され、ユーザーは自分の画面にタップや描画をして他者に指示を出せる。リモートでデバイスをコントロールする許可も求められる。
フリーボードの改良
シーン作成やボード上のセクション整理が容易になり、アイデアの表現が簡単に。コンテンツの移動もスムーズ。
ゲーム体験の向上
ゲームモードやパーソナライズされた空間オーディオにより没入感が向上。新タイトル「アサシン クリード シャドウズ」や「BIOHAZARD 7」が近日公開予定。Game Porting Toolkit 2でデベロッパが高度なゲームを提供しやすくなる。
カレンダーとリマインダーの連携
カレンダーにイベントとリマインダーのタスクが表示され、直接作成・編集・完了が可能。リマインダーに新しいツールが追加され、使いやすさが向上。
Appleマップの新機能
米国内の国立公園のハイキングコースをブラウズし、オフラインでアクセス可能。お気に入りのコースや場所をPlaces Libraryに保存し、パーソナルメモを追加できる。
アクセシビリティの向上
視線トラッキングによるiPad操作やカスタマイズした音でタスクを実行できるボーカルショートカットなど、アクセシビリティ機能が強化される。