iPhone nanoはストレージレスデバイスになるらしい
【iPhone nanoのイメージ図】
【via iPhone Download Blog】
iPhone nanoという、今のiPhoneよりも一回り小さくなった端末が発表される、という噂がここ最近随分と盛り上がっている。iPhone Download Blogの記事によると、次期iPhoneはストレージを完全に排除し、そのかわりMobileMeを強化して全てクラウドベースの端末にするそうだ。
確かにストレージを端末上から排除してしまえば大幅なコスト削減も出来ることは間違いない。MobileMeを強化する、というのはノースカロライナにデーターセンターを作っていた頃から話題になっていたので、今更驚くことでもない。音楽のストリーミング系サービスを提供していたLala.comを買収したのも、今回のクラウドベースiPhoneに向けてだったと考えると自然である。
ただ懸念点はある。iPhone nanoが強化されたMobileMeベースのストレージレスデバイスになれば、通信の負担は膨大になることが容易に想像出来る。仮にカメラで写真を撮ったらすぐにアップロードされなければならないし、写真を閲覧するにしても通信しながらMobileMe Galleryのような形で見るのだろう。現状、都内でiPhoneの通信速度の遅さに不満を持つ人が僕の周りにこれだけいる状況で、3G回線で通信を前提とした端末は、本当に現実的なのだろうか。
バックグラウンドでの通信は現状出来るが、当然、通信状況が悪ければすぐ電池を消耗してしまう。iPhone 4より6割り程度の大きさと言われているので、ストレージが無いとはいえ、電池容量は減っていると考えると、一日も立たないうちに文鎮化してしまいそうな予感がする。さらに、電波がそもそも入らない山奥や地方に行った場合はどうなるのだろうか。気になるところである。
このiPhone nanoと言われている端末が仮に発売されたとしたら、僕は国内ではソフトバンクだけにならないと予想する。理由は2つ。一つ目は、GSM/CDMAどちらでも使えるチップを作っているので、それを搭載している可能性がある。二つ目は、AppleはこのiPhone nanoを安価で利用出来る普及モデルと位置づけているため、極力キャリアに縛らずに自由に販売することを望むことが考えられる。よって、ソフトバンクだけではなくauも、もしかしたらドコモからも発売されるかもしれない。
まだまだ噂ベースの話なのでどうなるかは分からないけど、昨年にあれだけ盛り上がったのに結局発表されなかったiPhone nanoが、今回こそは本当に出そうでワクワクするね。