iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition レビュー
自己主張の強い真っ赤なiPhone AIDSのない世の中を目指して
「ネットで見るより実物の方が良かった」と言う経験、無いだろうか。僕にとってそれがまさに「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」だ。
2017年3月21日、真っ赤なiPhoneが突然発表された。
中身は2016年9月に発表された「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」と全く同じ。言ってしまえば単に新たなカラーモデルとして「(PRODUCT) RED」が加わっただけの話だ。
シリコーンケースやバッテリーケース、ヘッドホンなど「(PRODUCT) RED」のiPhoneアクセサリーはこれまでにも販売されていたが、iPhone本体のカラーモデルとして登場したのは今回が初めて。そのためか、単に新色が追加されただけであるのにも関わらず、大きな話題となった。
そもそも「(PRODUCT) RED」とは何なのかを解説するとともに、今回購入した「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」の美しい外観を写真で紹介する!
そもそも「(PRODUCT) RED」とは何か
今回発表された「iPhone 7 Plus (PRODUCT) RED Special Edition」は、確かに単に「赤いiPhone」かもしれないが、この「赤」には重要な意味がある。
製品名にある通り、Appleの赤いカラーモデルの製品は「(PRODUCT) RED」と名付けられている。これらのカラーモデルは売上の一部が世界エイズ・結核・マラリア対策基金に寄付され、アフリカのエイズ対策プログラムを支援する仕組み。管理費も差し引かれることなく、100%の金額がグローバルファンドに送られる。
(RED)とは、は、グローバル消費財メーカーが、(PRODUCT)RED という共通ブランドの商品を開発・販売することで挙げた収益の一部を世界エイズ・結核・マラリア対策基金(グローバルファンド)に寄付することによって、 アフリカのエイズ対策プログラムを支援する仕組み
「(PRODUCT) RED」は共通ブランドとなっていて、Apple以外にもコカ・コーラ、スターバックス、ナイキ、アメリカン・エキスプレスなどの幅広い業種の企業が参加している。
Appleは過去10年間に渡って(RED)と連携。Appleの(RED)製品の売上から生み出された資金は、これまでに1億3,000万ドル以上であると発表されている。
「(PRODUCT) RED Special Edition」の美しすぎる外観
それでは早速「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」の美しすぎる外観を紹介する!
僕が購入したのはiPhone 7 Plusモデル。冒頭でも書いた通りスペックや仕様は他のカラーモデルから一切変わっていないので既に現行モデルを持っている人はあえて買い替える必要性はないと思うが、「(PRODUCT) RED」モデルの仕上がりは想像以上だった。単に本体が赤いというだけでこれほど物欲が刺激されると思っていなかった。
Appleロゴは他のカラーモデルと同じく鏡面仕上がりとなっている。赤とのバランスも絶妙。
「iPhone」の文字の下には「(PRODUCT) RED」の文字が刻印されている。
樹脂製のアンテナラインも本体カラーと合わせて朱色のものを使用。アンテナラインがどこにあるかさえ分からないほど本体に溶け込んでいるジェットブラックモデルよりは明らかに目立つが、個人的にはあまり気にならない。
指紋も傷も簡単に付くことで話題になったジェットブラックと比べると指紋は目立たないかもしれないが、光の角度によっては指紋があることは十分に分かる。
アンテナラインも本体カラーに合わせてあるが、物理ボタンも真っ赤。そして相変わらずカメラの突起は健在。
また、他のカラーモデルではマナーモードスイッチがオンの状態はオレンジ色の帯が見えるが、「(PRODUCT) RED」モデルの場合は白い帯に変わっている。
今回新しいiPhoneに合わせてApple Watch用の「(PRODUCT)REDスポーツバンド」を購入してみたのだが、落ち着いて高級感のあるiPhoneのカラーに対し、バンドはどちらかというとポップで明るい印象があり、期待していたほど合わなかった。
賛否両論の白ベゼルは赤とマッチするが、個人的には黒ベゼルを希望
「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」の登場は大きな話題となったが、とあることがブーイングの対象になっていた。
それはディスプレイのベゼルカラーが白であるということ。ブラックやジェットブラックモデルのように黒色のベゼルであれば良かったのだが、残念ながらそうはならなかった。
僕自身も白ベゼルより黒ベゼル派だ。理由としては、白ベゼルだと画面を見る時にベゼルが目立ち、気になってコンテンツに集中することができなくなるからだ。白いベゼルのテレビ、見たことないでしょう?
これが「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」のディスプレイ側。「(PRODUCT) RED」らしさが全面に出ている裏側に対し、表側はシルバーモデルと同じ仕様になっている。
具体的には、ホームボタン。赤くあって欲しくあったリング部分はシルバーとなっている。また、ブラック・ジェットブラックモデルでは黒く塗られているLightningポートの内側もシルバーになっている。
正直なところ、僕は黒ベゼルの方が格好良いと思うが、この感覚は非常に男性的な好みなのかもしれない。「iPhoneユーザーの半数以上が女性である現状では(途中略)必ずしも正解の色の組み合わせではない」と林信行氏が自身のレビューの中で解説しているが、その通りかもしれない。
パッケージも「(PRODUCT)RED」仕様
「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」は箱そのものも「(PRODUCT) RED」仕様になっている。箱の上部に写されているiPhoneは中に入っている製品そのものだが、箱の側面に書かれている「iPhone」の文字もAppleロゴもすべて赤色になっている。
同梱物の中には通常の説明書やAppleロゴステッカーに加えて「(PRODUCT) RED」の意味を説明する紙が1枚入っている。Lightningケーブルや「EarPods with Lightning Connector」、USB充電器は他モデルと同じものが含まれている。
iPhone 7 Plusのジェットブラックモデルと比較
僕が現在メインで使用しているiPhoneはiPhone 7 Plusのジェットブラックモデル。実際に両モデルを並べ、交互に使ってみると見た目だけでは分からない違いが浮かび上がってきた。
半年以上使っていることもあるが、ジェットブラックの方がやはり傷付きやすく、指紋も目立つ。その代わり、ケースを付けずにそのままの状態で握った場合、ジェットブラックの方がグリップ感が強く、握ったときの安心感がある。
つまり、ジェットブラックに慣れていると「(PRODUCT) RED」モデルは滑りやすく感じる、ということだ。
また、ベゼルに関しては個人の好き好みだと思うが、僕はやはり黒ベゼルの方が好きだ。白ベゼルはベゼルが気になって仕方がない。
実際に黒ベゼルが採用されていたとしたら少々毒々しい印象になることも分かっているが、個人的には黒ベゼルだったらジェットブラックから乗り換えても良かったとも思っている。
「(PRODUCT) RED」の魅力を活かすにはケースは無意味
「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」の仕上がりは非常に美しい。少々グリップ感に欠ける滑りやすい素材ではあるが、落下を恐れてiPhoneケースを付けるのはハッキリ言ってナンセンスだ。
なぜなら、「(PRODUCT) RED」であることが分かるのが本体のバックパネルのみだから。ここをケースで覆ってしまうのはまるで意味が無い。
それならクリアケースを、と思うかもしれないが、クリアケースを付けた瞬間に一気に高級感がなくなりダサさのみが残るのでオススメできない。目を疑いたくなるほどダサくなる。
僕が手元にあるケースで唯一本体のカラーを活かしつつ本体を守ることができたのは「AndMesh Mesh Case」。メッシュデザインから透けて見える赤色はとてつもなく格好良い。
突然発売された「iPhone 7 (PRODUCT) RED Special Edition」を買うべきか。既にiPhone 7またはiPhone 7 Plusを持っているのであれば、「自分を抑えきれないほどこのカラーが好き」という人以外はあえて買い替える必要はないだろう。
これからiPhoneを購入しようとしている人は選択肢として入れても良いかもしれないが、もう半年も待てば新モデルが発表される可能性は極めて高く、今すぐ必要ということではない限り、もうしばらく我慢した方が良いかもしれない。
ところで、次のiPhoneにも「(PRODUCT) RED」モデル、出るのかな?
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