成功する新しいサービスは総合型より特化型
ガラケーが支配していたモバイル市場にスマートフォンという黒船が登場してから新規サービスの乱立が耐えない。僕はこの先それらが成功を収めるかどうかの大事な要因として、幅広くサービスを提供するのではなく、ひとつのサービスに特化して提供することが挙げられると思う。以下に理由を記す。
ケータイは総合型を目指して失敗した
ドコモの「反撃していいですか」の頃から色々とガラケー端末市場は道を踏み外したと思っている。ドコモの売り出したかっのは、端末ひとつでやりたいこと大体全部できますよ!という内容だったと思うが、逆に機能がありすぎてアクセスしたい機能に辿り着けない、などの問題が起きた。
iPhoneの登場によって、自分の欲しい物を選べる環境に
iPhoneが評価された理由のひとつとして、基本機能をしっかり用意し、欲しい機能はApp Storeからダウンロードすることによって機能を強化できる点だと思う。欲しい機能が最も利用しやすくしてくれるアプリを導入し、各々が使いやすいiPhoneにカスタマイズ出来る。
ユーザーメリットが少ない
複数サービスがまとめられた新規サービスを突然公開しても、ユーザーにどのような価値を提供したいのかが不明確になる。今後出てくるサービスが既存のサービスがベースとなるものがほとんどだと考えると、既に利用してるサービスを乗り換えてまで乗り換えるメリットを提示するのは非常に難しいのではないだろうか。
結論:他アプリケーションと連携可能な特化型が成功する
日本のサービスはとにかく自分のところで囲い込もうとする傾向がある。事業を成り立たせる上では非常に重要だと思うが、予め用意されたものを使うより、自分でサービスを選びたい人が以前より増えつつあると思う。
なので、今後のサービスは、特化型かつ他のサービスと連携が取れやすくなっていることが必要だと思う。ひとつのサービスを提供することに特化し、それを最大限使いやすく提供することによりユーザーが既存のサービスから乗り換えるメリットを提示することができる。他のサービスと連携が容易であることにより、既存のサービスと取り替えても支障が出づらくなるはず。
少し前に紹介したアプリInstagramは、「写真の投稿と写真だけを表示する流れるタイムライン」に特化しているサービスだと考えている。アプリの真ん中のボタンをタップすればすぐにカメラが起動するような仕組みは「投稿」という動作を極力シンプルで分かりやすく作っている。フィルタ機能はあくまでも「投稿」機能をより楽しくしている。他サービスとの連携については、以前のポストにも書いたように、Twitter、Tumblr、Flickr、Facebook、Foursquare、と幅広いサービスに連携することが可能となっていて、Instagramだけで完結しなくてもいいような仕組みが予め用意されている。
イメージとしては、今まで使っていた車のエンジンをより性能の良いエンジンに取り替える事ができるようにすること、である。車の動作には支障はないが、性能を上げる事ができるようなエンジン、つまり、サービスを作るのが今後の新規サービスを成功させるポイントだと思う。車全体を作ろうとすると広く浅くなってしまい、ユーザーからしても車そのものを買い換えるのはちょっと抵抗があるとは思うが、結果的に車全体の性能が良くなるのであれば、エンジンだけを買い換えるのは検討してもらえるかもしれない。