LINEの格安SIM「LINEモバイル」、始動!料金プランや特徴など
今年3月に発表されたLINEとして初のMVNO(格安SIM)サービス「LINEモバイル」が本日、ついに始動した!
発表当初は「2016年夏のリリースを予定」と宣言したものの、気付いたら9月。一部では「LINEはもう諦めたのではないか」という声もあったそうだが、夏の終わりそしてiPhone 7発表の直前になんとか滑り込みセーフをキメた。
縁あってLINEモバイルのブロガーミートアップに参加してきたので、LINEモバイルの料金プランや特徴、他社MVNOサービスにはない機能などについて紹介しておく!
LINEモバイルの特徴
LINEは今後のミッションを「CLOSING THE DISTANCE」として、世界中の人と人との関係性を始め様々な情報やサービス、モノとの距離を縮め、心地よい関係性を創出することを目指している。
その中でLINEはこのミッションを実現するために、コミュニケーションをより自由にするためにLINEとしてできることを模索。その1つが今回発表した「LINEモバイル」なのだ。
LINEモバイルの最大の特徴は、LINEのコミュニケーションに関わる機能はパケット通信量対象外であるということ。これを「COUNT FREE(カウントフリー)」と呼んでいる。
その対象範囲は以下の通り:
カウントフリー対象範囲内 | カウントフリー対象範囲外 | |
---|---|---|
トーク機能 | テキストおよびメッセージの送受信 スタンプ・画像・動画・その他ファイルの送受信 無料通話 ビデオ通話 |
LINEアプリ経由で友だちから共有された外部リンクへの接続 「LINE LIVE」の利用・視聴 LINEアプリ以外のアプリ・サービスの利用 |
タイムライン機能 | 画面閲覧 投稿(画像・動画も対象内) |
|
その他 | スタンプ・着せ替えのダウンロード アカウント設定に関わる利用 友だち一覧画面の表示 友だちの追加 「その他」画面の表示 |
他にもこれまでの格安SIMでは実現できなかったSMS認証不要のLINEアカウント作成やLINEモバイルユーザー同士でパケットを分け与えられる「データプレゼント」機能も用意。月額基本料金の1%がLINEポイントになり、溜まったポイントでスタンプなどが購入できるようになる。
- LINEの年齢認証・ID検索が可能
- SMS認証不要でLINEアカウントが作成可能
- 月額基本料金の1%がLINEポイントに
- LINEモバイルユーザーであれば誰とでもパケットを分け合える
- フィルタリングサービスは無料で提供
- サポートはLINE公式アカウントで対応
提供されているプランは2種類。続いてそれぞれの特徴や機能について紹介する!
LINEモバイルが提供するプランは2つ
「LINE MOBILE」は「LINEフリープラン」と「コミュニケーションフリープラン」という2種類のプランを提供する。以下にそれぞれの特徴と料金プランを解説する。
「LINEフリープラン」
「LINEフリープラン」の特徴は以下の通り。スマホをほとんど使わない人、携帯をとりあえず持たせている親や子どもなどに最適な料金プランとなっている。
- ライトユーザー向け
- 月額500円から使用可能
- スマホ = LINEという人
料金プランは下記の通り。「データ通信」「データ通信 + SMS」「データ通信 + 音声通話」の3種類が提供されている。
データ通信のみ | データ通信 + SMS | データ通信 + 音声通話 |
---|---|---|
1GB 月額500円 | 1GB 月額620円 | 1GB 月額1200円 |
「コミュニケーションフリープラン」
続いて、「コミュニケーションフループラン」の特徴は以下の通り。一般的にスマートフォンを使うユーザーからスマホをバリバリ使う人に向けて用意されたプラン。「データ通信 + SMS」と「データ通信 + 音声通話」の2種類が用意され、データ通信のみのプランは提供されない。
- 一般ユーザー向け
- 3GB/1,100円から利用可能
- LINE、Twitter、Facebookが使い放題
データ通信 + SMS | データ通信 + 音声通話 | ||
---|---|---|---|
通信量 | 料金 | 通信量 | 料金 |
3GB | 月額1,100円 | 3GB | 月額1,690円 |
5GB | 月額1,640円 | 5GB | 月額2,220円 |
7GB | 月額2,300円 | 7GB | 月額2,880円 |
10GB | 月額2,640円 | 10GB | 月額3,220円 |
余ったデータは翌月末まで繰り越し可能 初月無料 |
音声通話は20円/30秒 |
「LINEフリープラン」と異なる点として、LINEサービスだけではなくTwitterとFacebookにおけるパケット通信料もカウントフリー対象となる。対象範囲は以下の通り:
対象範囲内 | タイムライン/ニュースフィード画面の表示・投稿(画像・動画含む) リクエスト、お知らせ、その他の画面表示 プロフィールの編集 |
タイムライン/ニュースフィード画面の表示・投稿(画像・動画含む) ホーム、ニュース、通知の画面表示 メッセージ機能の利用 プロフィールの編集 |
対象範囲外 | 「Facebook Live」の利用 Facebookメッセンジャーの利用 外部リンクへの接続 |
Periscopeの利用 外部リンクへの接続 |
なお、Twitterの場合、Twitter純正アプリを使用することが条件であるため、サードパーティ製クライアントでは対象にならない。Safariで開いた場合は対象範囲内になる。
初期リリースは2万枚限定!端末とセット売りも
LINEモバイルはSIM単体だけではなく、端末とのセット売りも行う。端末とセットで購入した場合、手にした瞬間から通信が開始できるように予め必要とされる初期設定は済ませた状態でユーザーの手元に届くようになっている。
販売されるスマートフォンは以下の通り:
- AQUOS mini SH-M03
- arrows M03
- arrows M02
- P9 lite
- BLADE V7 Lite
- BLADE E01
- ZenFone Go
- ZenPad 7.0
気になるLINEモバイルのQ&A
指定の通信量を超えた場合は?通信量の追加購入は?
通信量を超えてしまった場合、200kbpsの速度制限が設けられる。
その状況になってしまった場合、対処法はいくつかある。1つはデータ通信量を購入すること。0.5GBが500円、1GBが1,000円、3GBが3,000円で購入可能。最大1ヶ月のうちに最大3GB × 3回(=9GB)を追加することができる。
もう1つはLINEモバイルを使っている友だちや家族に通信量をおねだりすること。おねだりする相手が定期的に購入している通信量の範囲内であれば上限はなく、いくらでももらうことができる。相手が追加購入した通信量はプレゼントしてもらうことができないので注意が必要。
途中でプランの変更をしたい場合は?
料金プランの変更をしたい場合は翌月に反映される仕組み。ただし、データSIMからSMS付きのSIMまたは音声通話付きのSIMに変更することはできないので注意が必要。変更できるのは通信量のみ(コミュニケーションフリープランの場合)となっていて、データSIMであればデータSIMのままで変えることは現段階ではできない。
直近3日間の通信量などの制限について
直近3日間の通信量の制限は、過度な通信を行わない限り実施されないというが、過度な通信を行っていると判断された場合、通信が制限される場合もあるという。具体的な通信量は明かされなかった。
リリース当初2万枚限定の理由と今後の予定
9月5日のリリースはソフトローンチとして位置づけているため、品質の担保を最優先事項として拡大を予定。具体的なタイミングなどについては明らかにされなかった。
テザリング時における「カウントフリー」の対象について
テザリング時でも「カウントフリー」の対象となっている。ただし、サードパーティ製のアプリは対象外。ウェブであれば対象範囲内とのこと。
家族でシェアできる「ファミリーシェアプラン」のようなものは?
家族間でデータ容量を分け合えるプランや機能は用意されていない。LINEモバイルユーザー同士であればあれば誰とでも分け与えられる「データプレゼント」機能を活用してほしいとのことだった。