新型MacBook Pro、年内発売なし。2023年3月発表が有力
Apple幹部も決算報告の中で、新型Macが年内に登場しないことを示唆する発言をしていた
14インチと16インチの新型MacBook Proや新型Mac miniは、年内に発表される可能性が低い。Appleに詳しいBloombergの名物記者Mark Gurman氏の最新ニュースレターによると、新しい発表時期は2023年第1四半期が有力。過去の傾向より、3月半ば頃になると見られる。Appleは今年3月、Mac StudioやStudio Displayを正式発表した。
新型Macに限らず、年内にApple新製品が発表される可能性は低い。Appleがに日本時間10月28日に開催した2022年第4四半期の決算発表で、CEOのTim Cook氏は、ホリデーシーズンに向けて「Appleの製品ラインアップが整った」と発言し、現行のラインアップで年末商戦に挑む姿勢を明らかにした。
またCFOのLuca Maestri氏は、Appleのホリデークォーター(10月から12月末までの四半期)におけるMacの売上は、昨年同時期と比べて「劇的に下がる」との見通しを発表。「M1チップを搭載したMacBook Proの発売による関連事業の恩恵があった昨年に比べて、今期はチャレンジングになる」と発言しており、年内にMacの新製品を投入する計画が無いと読み取れる。
新型Mac登場まで4カ月以上、買い換えたかった人はどうする?
年内発表を強調してきたMark Gurman氏自身も、今週のメルマガ以前に風向きの変化を感じ取っていた。10月16日発刊のニュースレターまでは登場時期を「近い将来」と明記していたが、23日時点では表現を変え「今後数カ月以内」としていた。
新型MacBook Proを11月に買い換える計画を立てていた人にとって寝耳に水だろう。M2 Pro/Maxチップモデルを待つなら、今から4カ月以上待つことになる。
新型MacBook Proは外観の変化がなく、内部仕様のアップグレードに留まる可能性が高い。M2 Maxチップは8つの高性能コアと4つの高効率コアから構成された12コアCPUと、38コアのGPU、最大64GBのメモリ(RAM)を搭載すると、Mark Gurman氏は予測している。「広帯域かつ高速」のメモリを搭載するとの噂も浮上している。
M2チップを搭載した新型Mac miniも同時期に発表されると見られている。M2 Proモデルも準備されており、発売された場合は未だに販売が継続されているIntelモデルと入れ替わる可能性が高い。