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M5 MacBook Pro、正式発表。メモリ帯域幅30%増&AI性能3.5倍、でも価格据え置き

メモリ帯域幅153GB/s、標準16GB RAM、最大24時間駆動で24.8万円から

Apple MacBook Pro 14 in hero 251015

Appleは10月15日、M5チップを搭載した新しい14インチMacBook Proを発表した。前世代と比べて最大3.5倍のAIパフォーマンスを実現するほか、高速化したストレージや最大24時間のバッテリー駆動時間を備え、価格は248,800円(税込)からと据え置きになっている。

本日より予約受付を開始し、10月22日(水)より販売を開始する。カラーはスペースブラックとシルバーの2色展開だ。

AI処理性能が前世代比で最大3.5倍に向上

M5チップは各コアにNeural Acceleratorを備えた次世代GPUを搭載し、M4と比べて最大3.5倍高速なAIパフォーマンスを発揮する。M1と比較すると最大6倍高速だ。

グラフィックス性能も向上しており、M4モデルと比較して最大1.6倍高速なグラフィックスパフォーマンスを実現。ゲームでは最大1.6倍高いフレームレートを可能にする。

より高速なストレージと標準16GB RAM

新しい14インチMacBook Proは、前世代より最大2倍高速なSSDパフォーマンスを備える。RAW画像ファイルの読み込みや大きなビデオファイルの書き出しなどのタスクで、作業効率の向上が期待できそうだ。

標準で16GBのユニファイドメモリを搭載し、150GB/sを超えるメモリ帯域幅により、大規模なAIモデルをデバイス上で操作したり、3Dアプリで膨大なシーンを操作したりすることが可能になっている。最大4TBのストレージを選択できる。

M4モデルとの具体的な違いは?

Apple MacBook Pro 14 in lifestyle podcast 251015

M5とM4の最も明確な違いはメモリ帯域幅再生素材の使用率だ。M5チップは153GB/sのメモリ帯域幅を実現しており、M4チップの120GB/sから大幅に向上している。この帯域幅の向上は、データ集約的なタスクやプロフェッショナルなワークロードにおいて処理能力の差につながりそうだ。

CPUとGPUのコア数は両モデルで同じだが、実際のパフォーマンスでは差が見られる。M5チップはコードのコンパイルなどのワークロードでM4と比較して最大20パーセント高速なマルチスレッドパフォーマンスを発揮する。また、具体的なベンチマークでは以下のような性能差が報告されている。

  • Topaz VideoでのAIによる動画の高画質化パフォーマンスが、M4と比較して最大1.8倍高速
  • Blenderでの3Dレンダリングが、M4と比較して最大1.7倍高速
  • Xcodeでコードをコンパイルする際のビルドのパフォーマンスが、M4と比較して最大1.2倍高速

環境への配慮においても差がある。M5モデルは再生素材を45パーセント使用しているのに対し、M4モデルは35パーセント以上にとどまっている。どちらのモデルもボディに100パーセント再生アルミニウムを使用しているが、M5の方が環境負荷軽減への取り組みが進んでいる

なお、MacRumorsによると、欧州各国では電子廃棄物に関する新しい規制により、新型MacBook Proには充電器が同梱されないという。英国、アイルランド、ドイツ、イタリア、フランス、スペイン、オランダ、ノルウェーなどが対象で、米国や日本を含むその他の国では70W USB-C電源アダプタが同梱される。欧州では、USB-C to MagSafe 3ケーブルのみが同梱される形だ。

旧モデルからのアップグレードで劇的な性能向上

Intelベースのシステムと比較すると、AIパフォーマンスは最大86倍高速、レイトレーシングを使用するGPUパフォーマンスは最大30倍高速、CPUパフォーマンスは最大5.5倍高速を実現する。M1からアップグレードする場合でも、AIパフォーマンスは最大6倍高速、レイトレーシングを使用するGPUパフォーマンスは最大6.8倍高速、CPUパフォーマンスは最大2倍高速だ。

バッテリー駆動時間はIntelベースのモデルから最大14時間、M1から最大4時間長くなり、全体で最大24時間を実現。96W以上のUSB-C電源アダプタを使えば、わずか30分で最大50パーセントまで充電できる高速充電にも対応する。

価格据え置きで実現した進化

Apple MacBook Pro 14 in lifestyle work 251015

M5搭載の新しい14インチMacBook Proは、AI性能とグラフィックス性能が大幅に向上し、ストレージも高速化された。標準で16GBのRAMを搭載し、価格は248,800円(税込)からと据え置きになっており、MacBook Proを検討していたユーザーにとって魅力的な選択肢になりそうだ。

特にIntelベースのモデルやM1モデルからのアップグレードでは、劇的な性能向上が期待できる。M4モデルからの買い替えを検討する場合は、メモリ帯域幅の向上やより高速なSSD、そしてプロフェッショナルなワークフローでの処理速度向上が主な判断材料になりそうだ。

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更新日2025年10月16日
執筆者g.O.R.i
コメント(3件)

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  1. 通りすがりの読者(コメントID:706558)

    チャージャー無しは微妙ですね。アップル純正でないチャージャーとケーブルは、壊れやすかったり危険な物が結構多いんです。今後は、中古で今使っているのを売る時、チャージャー無しで出品しようかなとも思います

  2. 通りすがりの読者(コメントID:706555)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:706553)
    個人的に欧州と同じように充電器の同梱必要ない。なんならケーブルも要らないし、その分安くしてもらったら方がいい。買取に出す時に無かったら減額になるわけだし。

    なお英国では梱包無くしたまま価格据え置きで実質値上げな模様

    円安気味の日本では「そっち側」になるだけかもよ

  3. 通りすがりの読者(コメントID:706553)

    個人的に欧州と同じように充電器の同梱必要ない。なんならケーブルも要らないし、その分安くしてもらったら方がいい。買取に出す時に無かったら減額になるわけだし。

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