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AirPods Pro 3、注目の「ライブ翻訳」機能は発売時に間に合わないかも

心拍数と体温測定機能は実装予定、翻訳機能は後日のソフトウェアアップデートで提供

Jonas schindler oDnYWhqiOro unsplash

AirPods Pro 3は予想通り2つのヘルスセンサーを搭載するものの、最も注目されていたライブ翻訳機能は発売時には未搭載となる可能性が高いことが分かった。9to5Macが匿名の情報源から入手した情報として明らかにした。

9月9日のAppleスペシャルイベントiPhone 17シリーズやApple Watch Series 11と共に発表される見込みのAirPods Pro 3だが、当初予定されていた機能の一部は後日のソフトウェアアップデートで提供される形となりそうだ。

心拍数と体温測定に対応、健康機能が大幅拡充

AirPods Pro 3には心拍数センサー体温センサーの2つのヘルスセンサーが搭載される予定だ。心拍数測定機能については、すでにBeats Powerbeats Pro 2に搭載されており、AirPods Pro 3への搭載は確実視されていた。

一方、体温センサーについてはこれまで具体的な詳細が限られていたが、今回の情報で搭載が確実視される形となった。耳内での体温測定は、Apple Watch Series 8以降で採用されている皮膚温度の推定よりも高精度で迅速な測定が可能になると期待されている。

これらの機能により、Apple Watchを装着せずともワークアウト中の心拍数トラッキングや日常的な健康管理が可能になる。Appleが昨年秋に提供開始した聴覚テストや臨床グレードの補聴器機能に続き、AirPods Proがより包括的な健康関連デバイスとしての地位を確立することになりそうだ。

ライブ翻訳は開発継続中、後日提供予定

一方で、長らく期待されていたライブ翻訳機能は発売時には搭載されない見通しだ。BloombergMark Gurman氏が以前から報じていたこの機能は、現在も開発が続けられているものの、「準備が整っておらず、後のソフトウェアアップデートで追加される可能性が高い」と情報源は述べている。

iOS 26には既にライブ翻訳機能のコードが含まれており、FaceTimeでも利用可能になるなど、翻訳機能自体は着実に進化している。しかし、AirPods特有の実装については、より高度な音声処理と翻訳精度が求められるため、完成度を高めるための時間が必要と判断されたようだ。

この機能が実現すれば、異なる言語を話す人同士が、AirPodsを装着した状態でiPhoneの翻訳アプリを介してより自然な会話が可能になる。英語話者がスペイン語話者と対話する際、iPhoneが音声を検出・翻訳し、英語でAirPodsに伝達、逆方向の翻訳も自動で行われる仕組みだ。

Appleの慎重なアプローチが浮き彫りに

今回の情報は、AppleがAI関連機能について慎重なアプローチを取っていることを改めて示している。Apple IntelligenceSiri機能2つを既に延期しており、夏のベータ版で既に提供済みの機能以外は発表していない現状がある。

ヘルスセンサーのようなハードウェア実装については技術的な検証が進んでいる一方、AI駆動の翻訳機能のようなソフトウェア機能については、実用レベルでの完成度を重視する姿勢が窺える。匿名の情報提供者の主張を検証する手段はないものの、Appleの製品戦略を考慮すると説得力のある内容と言えそうだ。

9月9日のイベントでAppleがライブ翻訳機能を発表してベータ版として提供するか、もしくは今回の匿名情報が不正確である可能性もある。いずれにしても、1週間強で全ての詳細が明らかになる予定だ。

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更新日2025年09月03日
執筆者g.O.R.i
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