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AirPods Pro 3、機内でPro 2と聞き比べたら「ああ、これこれ」と思わず納得した理由

中国出張の機内で徹底比較、ノイズキャンセリング性能は最大2倍・バッテリー駆動時間は33%向上も「Pro 2の完成度も高い」

AirPodsPro 2 vs 3 comparison 01

先日、Dreame本社ツアーに参加するために初めて中国に行ってきた。飛行機に乗るためノイズキャンセリングイヤホンは必須。僕の中で機内の定番アイテムとなったAirPods Maxも持参していたが、性能の違いを試すべく、AirPods Pro 2AirPods Pro 3を聞き比べてみた

結論から言うと、「AirPods Pro 3のほうがやっぱり優れているが、だからといってAirPods Pro 2が優れていないということは全くもってない」だ。

AirPods Pro 3は何が進化したのか

まずはAirPods Pro 3AirPods Pro 2からどのように進化したのか、もう一度おさらいしたい。最も大きな進化は、ノイズキャンセリング性能が最大2倍に向上したことだろう。Appleは「あらゆるインイヤーワイヤレスヘッドフォンの中で世界最高のANC」と謳っている。

この進化を支えているのが、新しいマルチポート音響アーキテクチャと、フォーム材が入った新しいイヤーチップだ。イヤーチップのサイズは、AirPods Pro 2の4サイズに対し、XXSサイズを含む5つのサイズで提供される。

バッテリー駆動時間も大幅に延長された。ANCオンでの再生時間は、AirPods Pro 2の最大6時間からAirPods Pro 3では最大8時間へと33%増加。Appleによると、充電ケースに戻さずに大西洋横断フライトに対応できる長さだという。

その他、AirPodsとして初めて心拍数センサーを搭載し、ライブ翻訳機能が追加されるなど、機能面でも大きく進化している。耐久性も向上しており、AirPods Pro 2のIP54等級からIP57等級の防塵性能と耐汗耐水性能に適合した。

ノイズキャンセリングは物理的な違いを実感

実際に機内で使い分けてみた感想を語りたい。まずノイズキャンセリングについて。AirPods Pro 3は、耳の中の密閉度が上がるため物理的に外音が聞こえづらくなっているという印象が強い。

さらにそこからノイズキャンセリングを有効化することで、益々音が聞こえづらくなった。特に低音部分はよりシャットアウトされており、自然に快適度が増したような印象を受けた。

また、同じ音量設定でもAirPods Pro 3のほうが再生音量が大きくなっていた点も実感した。広い意味での音質も、やはり迫力があってテンションが上がる。

AirPods Pro 2が劣っているわけでは決してない

しかしAirPods Pro 2が能力不足であるかというと全くもってそのようなことはない。というのも、AirPods Pro 3AirPods Pro 2を何度も行ったり来たりして一通り検証を終えたあと、「じゃあAirPods Pro 3を付けて動画でも見るか」と思い使い始めて数十分。画面上に電池残量減少の表示があり、「そんな馬鹿な」と画面を確認すると「goriPods Pro 2」の表示が。

確かにフィット感が緩いとは感じていたものの特に気にとめず、気付かずにAirPods Pro 2を使ってしまっていた。もちろん、ノイズキャンセリングも音質も快適そのものだった。

その後改めてAirPods Pro 3に切り替えると、「ああ、これこれ」と思った。すでに素晴らしいAirPods Pro 2の能力を、すべて一段と引き上げてくれる存在がAirPods Pro 3であると実感した。

外音取り込みモードの精度の高さに感動

機内では終始ノイズキャンセリングを有効化しっぱなしだったが、アナウンスが流れる際や外に出る際は、外音取り込みモードに切り替えることで、限りなく自然な音が耳の中に入ってくる。ステム部分を軽く抑えるとそれまでシャットアウトされていたすべての雑音が一気に耳の中に流れ込み「ウッ」となったが、AirPods Pro 3を外してもその感覚に違いはなく、改めて外音取り込みモードの精度の高さに感動したのだ。

最後に電池持ちについて。これは比較したわけではないが、行きの飛行機で両モデルを比較して以来、AirPods Pro 3ばかり使っていた。

バスでの移動中での利用、帰りの機内での利用など、様々なシーンで使い続けていたが、2泊3日の期間中は一度も充電することなく使い続けることができた。買ったばかりということもあるが、電池持ちが伸びたことで耳の中に入れっぱなしでもバッテリー残量を意識することなく使い続けられる電池持ちの良さは良き進化だ。

AirPods Pro 3は「すでに完成されたものをさらに研ぎ澄ませた」製品

今回の機内比較で改めて実感したのは、AirPods Pro 3は革命的な進化ではなく、すでに完成度の高かったAirPods Pro 2のすべてを一段階引き上げた製品だということだ。ノイズキャンセリング、音質、バッテリー駆動時間、フィット感——あらゆる面で着実に進化している。

しかし同時に、AirPods Pro 2の完成度の高さも再確認できた。気付かずにAirPods Pro 2を使い続けていたあの数十分間は、何の不満もなく快適そのものだった。つまり、AirPods Pro 2を持っている人が慌てて買い替える必要はないだろう。

一方で、これから初めてAirPods Proを購入する人、あるいはAirPods Pro(第1世代)からのアップグレードを検討している人にとって、AirPods Pro 3は間違いなく最高の選択肢だ。特に長時間のフライトや通勤で使う人にとって、延びたバッテリー駆動時間と向上したノイズキャンセリング性能は、日々の体験を確実に向上させてくれるはずだ。

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執筆者g.O.R.i
コメント(2件)

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  1. g.O.R.i(コメントID:706595)
    コメント先:通りすがりの読者(コメントID:706592)
    気付かずにPro 2を使ってたってことは、やっぱり普段使いでは違いが分からないくらい完成度高いってことですよね。自分もPro 2持ってるので、もう少しこのまま使い続けようと思いました。参考になりました!

    そういうことです!聞き比べたら「ああやっぱりいいわぁ…」ってなるのですが、劇的な差というよりも「確実に改良された」という感じですかね!Pro 2、僕も大切に使い続けようと改めて思いました😉

  2. 通りすがりの読者(コメントID:706592)

    気付かずにPro 2を使ってたってことは、やっぱり普段使いでは違いが分からないくらい完成度高いってことですよね。自分もPro 2持ってるので、もう少しこのまま使い続けようと思いました。参考になりました!

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