工作下手なパパが割り箸で家を作った結果、見事な欠陥住宅が完成
傾きまくりだが、子どもたちは喜んでくれているので結果オーライ
我が家の娘たちは、人形で遊ぶことが大好きだ。僕も小さい頃は延々とレゴで遊んでいた記憶があるので、「さすが我が子」と思っている。あまりにも真剣に人形達と遊ぶので、思いつきで割り箸を使った人形用の家を作ってみることにした。
説明書は特になし。カッターも使わず、ひたすら木工用ボンドで繋ぎ合わせて組み立てるだけ。ちなみに僕はDIYなんて持ってのほか、自宅にまともな工具などもなく、「工作するぐらいなら工作が得意な人を呼んで作ってもらおう」が口癖。一度も言ったことないけど。
マス目に合わせて割り箸を並べたので、ログハウスのように各面がハマって「初めてにはまあまあ良い出来」の家が完成する予定だったが、どうやらボンドを塗っている最中に割り箸がずれてしまい、ガタガタに。そういえばガタガタだったけどあんまり気にしてなかったなあ。後ろのうさぎがいい味出してる。
仕方ないので、当初屋根として仕様する予定だった部分を床にし、2面を別の割り箸で固定するという荒業に出た。いいの、いいの、初回なんて失敗するためにあるようなもんだから!そもそも計画性ゼロでやってるんだから、成功するはずなんて無いし、反省は次に生かしていこ!
机や棚の背面には斜めに固定するバーみたいなのがあるな、と思い出し、斜めに割り箸を固定してみた。
壁と床になる予定だった2面は、強制的に屋根へとジョブチェンジ。彼らもまさか自分たちが屋根に昇格できるとなんて思ってもなかっただろう。良かったな!
ただうまくハマらないんだ。仕方ないから、2面がそれっぽく固定できるところにボンドを塗って屋根っぽくしてみたよ。建築士が見たら割り箸の袋でぶっ叩かれそう。
というわけで完成したのがこちら。写真が傾いているのではなく、家が傾いているのだ。どうしてこうなったんだ?
子どもたちが遊ぶことを踏まえて、補強できそうなところは補強してみた。
屋根はあまりにも酷かったので、無理やり折り紙を貼ってみた。余った分を切らずに折り畳んで「ジャストサイズ風」にするあたり、僕のズボラな性格が出ちゃってるねえ。
傾き方がとにかく酷い。妻も思わず「それで完成?」と聞いてくるのも納得だ。常識人であればここで完成とは言わないだろう。そもそもこんな仕上がりにならない。しかし僕はこれを完成としたのだ。どうだ、スギちゃんもコメントに困るぐらいワイルドだろう?
これほどの出来でも、娘たちはなんだかんだで遊んでくれた。ありがたい。長女と次女が取り合いになるほど気に入ってくれたようだ。
割り箸を使った家制作プロジェクトは、小学生に鼻で笑われるレベルのものが完成し幕を閉じた。しかし不思議と僕はものすごく満足している。単純に出来が悪く再チャレンジしたいという思いもあるが、工作は楽しい。
思い返してみれば、僕は特に何か秀でた才能はない代わりに、「楽しい」を見出だせる能力がある。学校の成績は特別いい方でもなかったが、概ねどの科目も楽しかった。
世の中は評価する・される社会だ。他人と比べられる機会は多いが、娘たちには何をするにしても「自分が楽しいかどうか」を大事にして生きてもらいたい。楽しければいいのです。
ほっこりします。