手話でオーダーできるスタバに行ってきた。「伝えたい」という思いの重要性を再認識した
言葉も手話も結局のところ、伝えるための手段の1つ。大事なのはその根底にある「気持ち」だと思った
手話が共通言語のスターバックス「スターバックス コーヒー nonowa国立店」に行ってきた。 サイニングストアと呼ばれており、2020年6月時点では、マレーシアに2店舗、米国に1店舗、中国に1店舗あるという。
我が家の教育方針の1つは、多様性を受け入れられる心の育成だ。nonowa国立店では、「店舗での体験を通じてコミュニケーションの多様性を感じていただくことを目指す」としている。普段の”こーひーやさん”とは違う注文体験をしてもらいたいと思い、片道1時間かけて子どもたちを連れてnonowa国立店に行ってみた。
4歳の次女はよく分かっていないようだったが、6歳の長女は行くと決まってから、積極的に手話を覚えようとしてくれた。妻が過去に手話を学んでおり、手話辞典なるものを引っ張り出して、みんなで手話で注文できるように練習してから向かった。
nonowa国立店は、商業施設「nonowa国立」の一角にある。
看板には手話で書かれたロゴがあり、「特別なスターバックスに来た」感覚を楽しめた。
何でもデジタル化されている今の世の中だけど、こういう手書きノートを見るとほっこりするのは僕だけだろうか。
ノートで紹介されていたnonowa国立店限定のマグカップがこちら。普通にめっちゃ可愛い。サインマグ、だそう。
注文の流れは、他のスターバックスと同じだ。普段どおり話して注文することもできるが、せっかくの機会なので、家族全員で手話による注文にチャレンジ。自宅で練習してきた手話よりも、意外と簡単な手話で伝わることを知った。
娘はキッズミルクにハチミツを入れてもらうために、ハチミツの手話を教わった。左右に手をパタパタさせるのがハチミツだそう。可愛すぎる!
商品の受け取り場所には、レシートに印字された番号が確認できるデジタルサイネージが設置されている。
2023年6月27日で開店3周年だそう。ノートには様々な来店者からのメッセージが書かれていたが、肝心なノートを撮り忘れてしまった。ドンマイ。
奥の席では、手話表現を紹介するアートが壁一面に飾られていた。知識も身につき、アートとしても楽しめるのは素晴らしいことだ。
「コミュニケーションのとは何か」を考え直すきっかけになった
nonowa国立店での体験は心に残るものだった。日本語や英語のように手話も1つの言語であることを再認識するとともに、もしかしたら他のお店では働けない人たちが、他の店舗と同じように働くことができる環境が存在していることに、ちょっと感動してしまった。
手話にも色々と表現方法があり、覚えることで表現の幅は広がるだろうが、根底にあり最も重要なのは「相手に自分の思いを伝えたい」という気持ちだと、改めて思った。小学校2年生の頃、アメリカの現地校に放り込まれたときに、身振り手振りで必死にコミュニケーションを取っていた自分を思い出した。思いは伝わり、友達ができ、英語が話せるようになった。伝えたいという思いこそ、コミュニケーションの基本ではないだろうか。
nonowa国立店は国立駅から徒歩2分以内の場所にあり、営業時間は7時〜22時。不定休。少し特別なスターバックスを体験したい人は、是非訪れてみてもらいたい。
そうだファーファさん、こちらのコメントもいただいていたのを忘れてました!!!そうそう、本当にランゲージですよね。扱えることは、ある意味別の言語を話せると同等だなって思いました!
なんか凄く「へー!」ってなりました!
日本語では手話(手で話す)って書くけど、英語だとsign “language”と一つの(記号)言語なんですよね。そう考えると外国語を学ぶことと同一なのかもしれないですね。このポストで手話について興味がわきました。