Apple、Twitterにおける広告配信を停止か
イーロン・マスク氏、Appleのティム・クックCEOに対して「どういうことだ?」と呼びかけ
Appleは、Twitterにおける広告配信を停止した可能性がある。イーロン・マスク氏はAppleのティム・クックCEOに対して「どういうことだ?」と呼びかけているが、記事執筆時点で反応は見られない。
What’s going on here @tim_cook?
— Elon Musk (@elonmusk) 2022年11月28日
詳細は不明だが、新しいTwitter Blueの提供によるプラットフォームの危険性が高まっていることを懸念した動きと見られる。
Apple CEOのTim Cook氏は、Twitterについて「今後もモデレーションを行うと言っているので、それを信じている。プラットフォームでヘイトスピーチを欲しいと思う人はいないと思う」とインタビューで回答していたが、Apple幹部のPhil Schiller氏はTwitterアカウントを削除している。
Appleを担当する広告代理店は、プラットフォームにおける準拠プロセス、オペレーション、製品、ブランドの安全性、クライアントへの投資への影響を与えないことを保証するため要請したが、保証は得られなかったという。ブランドへのリスクがあり、広告代理店各社はTwitterへの出稿を控えるよう案内している。
NPO団体Media Mattersの調査結果では、Twitterは広告主上位100社のうち、半分を失った。Financial Timesによると、一部ブランドのCEOにマスク氏自ら連絡しているという。
広告の出稿を停止する大手企業やブランドが他にもいる中、あえてAppleを名指しにする理由は、Appleに対する敵意だろう。マスク氏の率いるTeslaは2016年頃、Appleと人材の引き抜き合戦を行っていたと報じられており、両社の関係性は決して良好とは言い難い。過去にスティーブ・ジョブズ氏がマスク氏のことを知らなかったことを根に持っており、「Appleに対して多少なりとも敵意がある」とインタビューで発言している。