Apple、iOS 19でAIモデルをデベロッパーに開放か
独自AIフレームワークを提供し、サードパーティアプリでのAI活用を促進
AppleはiOS 19でデベロッパー向けにAIモデルを開放する方針だ。Bloombergが報じたところによると、同社は新しいソフトウェア開発キット(SDK)をiOS 19で導入し、アプリ開発者がAI機能を追加しやすくする計画だという。
このSDKには、通知サマリーやライティングツール、Genmoji、Image Playgroundなど、Apple Intelligenceの機能で使用されているのと同じ大規模言語モデルが搭載される。ただしAppleはまず、オンデバイスで実行可能な小規模モデルに焦点を当てるとのことだ。
Apple Intelligence Siriの遅延と新戦略
Appleは、Apple Intelligence Siri機能をタイムリーに提供できなかったことで批判を受けている。同社はWWDC 2024で新しいパーソナライズされたSiriエクスペリエンスを発表し、iOS 18の一部として新機能をリリースする予定だったが、機能の準備が間に合わずiOS 19まで保留されることになった。
ライティングツールやImage Playgroundなど、Appleの他の機能も広く採用されていないのが現状だ。Bloombergによると、Appleは自社のAIモデルをデベロッパーに開放することで、消費者をより引きつけるユースケースを提供したいと考えているという。
現状と今後の展開
現在、デベロッパーは通知サマリー、ライティングツール、Genmoji、Image Playgroundをアプリに統合することはできるが、Appleのフレームワークを使用して新しいAI機能を作成することはできない。代わりに、AIを含めたいデベロッパーはサードパーティのモデルを統合しており、Appleはこの状況を変えようとしている。
AppleのAI関連発表は、6月9日(月)に開催される世界開発者会議(WWDC)で行われる予定だ。
また、同社は社内で大規模言語モデル(LLM)の開発も進めており、最終的にはLLMに依存し、ChatGPT、Claude、その他のチャットボットに近いSiriのバージョンを導入する計画だ。このLLMバージョンのSiriは早くても2026年までは登場せず、おそらくiOS 20の一部になると見られている。
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