世界初の空港Apple Storeを巡礼!滝とガラスが魅せる「Apple Jewel Changi Airport」の魔法
Jewelの壮大なドームに溶け込むガラス店舗、11言語対応の神サポート、限定Photo Walk──シンガポールで体験した“旅するApple”の全貌
Apple Orchard RoadとApple Marina Bay Sandsに続き、日本へ帰国前になんとか一目見ようとオープン前の様子のみ見ることができたのが、Apple Jewel Changi Airportだ。シンガポールとしては2店舗目となるApple Storeである。
3店舗のうち2店舗は制覇できていたため、空港内のApple Storeは行けなくても仕方ないか……と半ば諦めていたのだが、妻の後押しもあり、オープン前とはいえ外観だけでも見ることができて幸せだった。その後、妻は満面の笑みでTWGとバチャコーヒーで爆買いしていった。うん、プライスレス。
シンガポール2店舗目として開店、そして世界初
Apple Jewel Changi Airportは、シンガポールでは2店舗目のApple Storeだった。2017年5月に東南アジア初のApple StoreとなるApple Orchard Roadが開店し、その約2年後の2019年7月13日に満を持して登場した。
この店舗の最大の特徴は、空港内に設置された世界初のApple Storeであることだ。従来の空港商業施設の概念を覆し、国際的な旅行者に向けた新しい小売体験を提供するパイオニア的存在として注目を集めた。
店舗はJewel Changi Airportの2階に位置している。Jewelそのものは2019年4月17日に一般公開されており、Apple Storeの開店はその約3カ月後となった。開店当日の朝10時、多くの報道陣やApple愛好家が駆けつけ、歴史的な瞬間を見届けた。
Moshe Safdieが手がけた革新的建築の中で
Apple StoreがあるJewel Changi Airportは、世界的建築家Moshe Safdie氏による設計だ。トーラス(環状)形状の幾何学に基づいた特徴的なガラスと鋼鉄のドーム構造を持つ。
施設の中心部には世界最高の屋内滝「HSBC Rain Vortex」が40メートルの高さから流れ落ちており、2,000本以上の木々と10,000本以上の低木に囲まれた緑豊かな環境を作り出している。Apple Storeは、この壮大な空間の一角に位置しているのだ。
店舗デザインはApple Parkのカリフォルニア本社と同様の材料(木材、金属、石材)を使用している。8メートルの高さを持つ湾曲ガラスファサードは、Jewelの凸型正面を模倣したデザインとなっており、Apple Storeらしいミニマリスト的な美学を体現している。
オープン前だからこそ分かった外観の印象
店舗内は見ることができなかったが、1階には大きいビデオウォールとフォーラムが用意されており、2階へ上がるためのらせん階段がジュエルの滝側にあると思われる。情報があまりにも少ないため、「むしろこっちのApple Storeをもっと見ておくべきだった」と後悔している。
オープン前の状態でも、その存在感は圧倒的だった。Jewelの建築美と調和しながらも、しっかりとApple Storeらしいアイデンティティを保持している外観は、さすがAppleといったところだろう。湾曲したガラスファサードが、Jewelの有機的な形状と見事に融合している様子は見事だった。
なお僕らは行きも帰りもチャンギ空港のターミナル2を利用したが、Apple Jewel Changi Airportはかの有名な滝があるターミナル1にある。ターミナル2からは歩くこともできるが、無料のスカイトレインを利用することで格段に近い。あえて歩くことで空港の様子を楽しむのも良いが、移動時間をカットしたいのであれば利用すると良いだろう。なお本数は割と多い。
11言語対応という驚異的なサービス
この店舗の最も印象的な特徴の一つが、スタッフの言語対応力の高さだ。100名以上のスタッフが11の言語に対応している。対応言語には英語、中国語、日本語、韓国語、ドイツ語、イタリア語、ヒンディー語、さらに手話も含まれているという。
国際空港という立地を考えれば当然と言えば当然だが、これほどまでの多言語サービスを提供するApple Storeは他にないだろう。世界中から訪れる旅行者に対して、母国語でのサポートを受けられる安心感は計り知れない。
海外でのApple製品のトラブルを日本語で相談できる環境があるというのは、旅行者としては本当にありがたい話だ。特に長期旅行や出張の場合、現地でのサポートが受けられる安心感は大きい。
独占プログラム「The Magic of Jewel Changi Airport Photo Walk」
Apple Jewel Changi Airportでは、この店舗でしか体験できない特別なプログラムを提供している。Today at Appleのセッション「The Magic of Jewel Changi Airport Photo Walk」は、約500メートルの写真ツアーで、参加者はJewelの現代建築、屋内庭園、40メートルの滝などを探索しながら、iPhoneやiPadの撮影テクニックを学ぶことができる。
このプログラムはシンガポール観光庁との提携により実施されており、1時間半の体験で、ポートレートモード、Live Photos、パノラマ撮影、Ultra Wide カメラなどの機能を活用した撮影方法を専門講師から学べる仕組みになっている。
観光地とApple Storeが連携したプログラムは珍しく、Appleの地域密着型戦略の好例と言えるだろう。現在も毎日様々なToday at Appleセッションが開催されており、地域コミュニティとの結びつきを深めている。
シンガポールにおけるAppleの戦略拠点
Apple Jewel Changi Airportの開店は、Appleのシンガポール展開における重要な節目だった。同社は1981年に初めてシンガポールに進出し、現在に至るまで40年以上の歴史を持つ。
2017年5月27日のApple Orchard Road開店、2019年7月のJewel Changi Airport店、そして2020年9月10日の世界初の水上Apple Store「Apple Marina Bay Sands」と続き、現在シンガポールには3店舗のApple Storeが営業している。
特にMarina Bay Sandsの球体型Apple Storeと合わせて、シンガポールは世界でも珍しい「革新的なApple Store」が集中するエリアとなっている。これは偶然ではなく、Appleがシンガポールを東南アジアの戦略拠点として重要視している証拠だろう。
2025年現在も進化し続ける店舗
2025年現在、Apple Jewel Changi Airportは通常営業を続けており、毎日10:00〜22:00の営業時間で運営されている。Today at Appleセッションも定期的に開催され、「Spotlight: Apple Intelligence」「Workshop: Drawing with Apple Pencil on iPad」「Get Started: Camera Essentials on iPhone」などの最新プログラムが提供されている。
Jewelそのものも年間8,000万人以上の訪問者を迎える人気スポットとして定着し、2024年には過去最高の来場者数を記録した。施設は24時間営業(とはいってもほとんどのレストランやショップは10時〜22時で営業)で、Apple Storeと合わせて国際的な観光地としての地位を確立している。
開店から約6年が経過した今でも、この店舗は空港内商業施設の新たなパラダイムとして機能し続けている。単なる通過点ではなく、目的地そのものとしての価値を示し続けているのだ。
世界初の空港内Apple Storeとして誕生したApple Jewel Changi Airportは、今後もAppleの革新的な小売戦略における重要な先駆例として注目され続けるだろう。シンガポールを訪れる機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてほしい。僕のように外観だけでも十分に感動できるし、実際に店内を体験できればもっと素晴らしい思い出になるはずだ。
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